この記事は、大企業からベンチャーに転職した筆者の実体験をもとに執筆したノンフィクションです。
この記事はベンチャーに転職する前の過去の筆者と同じ心境であろうこんな方のために書きました↓
・大企業からベンチャーへの転職を考えているが、不安が多くて悩んでいる人
・ベンチャーに転職するうえで、どんなことを覚悟するべきなのか?を知っておきたい人
私は、新卒で第一志望の総合商社に入社し、海外営業や投資事業に従事して充実な時間を過ごしていました。そしてその総合商社に5年間勤めて、ベンチャー企業に転職しました。
なぜ待遇が良すぎな商社からベンチャーに転職しようと思ったか?気になる方はこちらの記事をご覧ください▼
大企業からベンチャーに転職した経験者が、ベンチャーに転職して初めて思ったことをざっくばらんにお伝えします。
それではいきましょう!
大企業からベンチャー企業に転職するときに覚悟しておくべきこと
では早速本題です! 大企業からベンチャー企業に転職する際に、「これらの5つの覚悟」は必ず持つべきです。(でないと転職後、心が折れます、、)
1. 大企業ブランド・これまでの地位
これまで大企業ブランドで仕事出来ていましたが、名も知れないベンチャーでは180°扱いが変わります。
ゼロから信頼や実績を積み上げないといけません。
また、合コンで大企業だからモテていた部分も少なからずあったかと思います。名前の知らないベンチャーだと扱いも変わることを覚悟するべきです笑
2. 年収ダウン+生活レベルダウン
大企業からベンチャーへ転職する場合、大半のケースで年収は下がります。
年収が下がるということは何を意味するか?
それは今までの生活レベルを下げる必要があるということ。
もっと安いマンションに引っ越したり、飲み会の数を減らしたり、洋服の買う額を減らしたり、生活レベルを下げる覚悟をする必要があります。
3. ベンチャーでの激務な毎日
ベンチャーでは大企業程、労務制度が整っていません。残業超過は当たり前の世界です。
また、時間を忘れて結果が出るまで仕事に打ち込む必要があります。仕事量は必ず増えます。
今と比べて圧倒的に激務になる覚悟はできていますか?
4. 大企業の元同僚との付き合い
大企業の元同僚との付き合いが自然と少なくなります。
理由は、「会社が成長するまで会わす顔がないから」です。
大企業で”大層な事”を言って辞めてきた手前、会社が成長するまで元同僚と会うことが決まずくなります。
(完全に私の実体験ですが、、)
まだ無名でほぼ誰からも使われていないサービスの状態で、気軽に「おす!調子どお?」って会いに行けないですよね。
私もベンチャー転職仕立ての頃はちょいちょい元同期と会っていましたが、次第に会うのが気まずくなってきました。事業が軌道に乗り始めて気持ちに余裕ができてくれば、気軽に会えるようになりますがそれまではきついです。
5. 一度辞めたら大企業に後戻りできない
最後に一番大切な覚悟です。
一度大企業を辞めたらもう後戻りはできません。
最近、「出戻り転職」(退職者を受け入れる企業)を受け付ける企業が増えてきましたが、正直ベンチャーに飛び込んで何も実績を上げられずに戻ってくる社員は見向きもされません。
様々な大企業サラリーマンのメリットを全て捨てて、ベンチャーに転職する覚悟はありますか?
辞める前に絶対に何回も自問自答してみてください。
大企業からベンチャーに転職するときに「捨てるべき固定概念」
現職でも名だたる大企業から転職してきた人を何人も見てきました。(自分もその一人です)
そこで、ベンチャーへの転職に失敗する人の特徴を見出しました。
それは以下3つの「固定概念」を捨てきれずにいる人です。
これらの固定概念は絶対にベンチャーへ転職する前に捨てるべきです。
こればかりは働いてみないと痛感しないことだと思うので、経験者が再度声を大にして言います!
これらはベンチャー転職前に必ず捨てるべきです!
1. 仕事に対するプライド
大企業出身者は、これまでエリートとして生きてきた人が多いかと思います。
ましてや大企業でベンチャーを挑戦する人なんて、成長意欲が高く、プライドの高い優秀な人だと思います。
ただ、ベンチャー企業に入ったら「自分は誰よりも賢くて仕事が出来る」というプライドは捨てるべきです。
ベンチャー業界では、自分よりも優秀な人が社内、同業他社ウジャウジャいます。
その人たちは自分より年下かもしれません。
日本に関わらずですが、ベンチャー業界には、次の時代に革新的なプロダクトを提供しようとする天才的な頭脳や技術を持った人たちが多く存在します。
これは実際に働いて、社内外の人と仕事すると体感すると思います。
いかに今の会社で輝かしい実績を残していようが、ベンチャーでは変なプライドを捨てて、是非「ゼロから学ぶ姿勢」を貫いてください。
2. ベンチャーに「成り下がった」という意識
上の固定概念とやや矛盾してみえるかもですが、大企業からベンチャー企業に転職したからといって「ベンチャーに成り下がった」とか「ベンチャーに転落した」という意識は捨ててください。
ベンチャーで働く人で、「ただ何となく働いている」人はいません。個人で明確な目標、使命感、ビジョンがあるからこそベンチャーで挑戦している人ばかりの集合体です。
職種、業種に上も下もありませんが、ベンチャーで挑戦すること、同じ志を持っている仲間と働くことに誇りを持ち続けるべきです。
3. ベンチャーは「楽しそう、イケてる」という認識
ベンチャーは、シャレたオフィスで、ハンモックや卓球台があるような「楽しそうな職場」を想像するかもしれません。(確かにGoogleやFacebookの本社は実際に卓球台があるようですが。。)
しかし、設立間もないベンチャーの職場はアパートの1室や雑居ビルの一角がオフィスです。
確かにベンチャー企業社員の平均年齢は若く、「明るくて勢いがある」かもしれません。
ただ、すべての会社がGoogleみたいにおしゃれで卓球台のあるオフィスではありません。
※ベンチャー企業独特の働きた方:ベンチャーの仕事内容を知りたい方へ
「一体ベンチャーってどんな仕事があるの?」そんな疑問に答えた記事を公開しました。
ベンチャー企業に興味のある方はチェックしてみてください!
大企業からベンチャーに転職して後悔は?【包み隠さず告白します】
私の場合ですが、結論、総合商社を辞めてベンチャーへ転職して後悔はありません。
海外駐在内示が出たタイミングで辞表を提出し、かなり前職のチームには迷惑をかけましたが、あのタイミングでベンチャーへ転職していなかった方が後悔してたと思います。
私のベンチャー企業の志望理由はこの2つでした。
- インターネットを通じて、ゼロから自分で、世界中の人が使うサービスを創りたいから
- 若くして巨額な資産を築き上げ、自分で起業したいから
もちろん今でもこの2つの目的は変わっていません。
ベンチャーでの給料や報酬リターンに関して、興味ありましたらこちらの記事も是非どうぞ↓
■関連記事 :ITベンチャー企業の給料を大公開!【意外と悪くないです】
大企業→ベンチャーというキャリアパスを考えている人には必見の「大半の人が陥る後悔」を記事にしたのでこちらも興味ありましたら是非チェックしてみてください。
ベンチャー転職を成功させるため私が転職活動でやったこと
ベンチャー企業への転職の成功の秘訣は、1択です。– 「徹底的に企業研究すること」。
ビジョン・事業内容はもちろんのこと、意思決定方法、メンバー間でのコミュニケーション方法など、自分が活躍できそうな場を徹底的に分析して判断する必要があります。
そのために私がしたことは、「転職エージェントの力を借りる」です。
限られた時間で本業と平行して転職活動するため、転職エージェントの活用がかなり重要です。
具体的には私は以下ベンチャー企業に強い転職エージェントに登録して、アドバイスや求人紹介をもらっていました。
・doda
→ 海外事業立ち上げ等、グローバルな案件が多め。ビジネス職からエンジニアまで幅広く紹介してくれる。
・リクルートエージェント
→ 実際に利用して一番ベンチャーの求人を紹介してくれた。総合型なのであらゆる業種・職種をカバー。特に都市部のITベンチャーに強い傾向。
・JACリクルートメント
→ ミドル・ハイクラス案件専門エージェント。ベンチャーの幹部候補・管理者の求人を紹介してくれる。(規模はやや大きめのベンチャー志望者向け)
・マイナビエージェント
→ ベンチャー企業求人多数。会社規模も小~大まで揃えている。
・プロコミット
→ 未上場の小規模ベンチャー・スタートアップに強い。立ち上げメンバーを狙うならここ。
簡単に説明すると、私の場合は、転職エージェントはこんな感じで活用していました。
1. エージェント登録→エージェントと面談
2. 求人紹介もらう→エージェント経由で募集/条件等の質問を聞く
3.エージェント経由で、企業からのフィードバックを聞き出す
4. (内定時)エージェント経由で各種条件を交渉する
転職エージェントは、企業採用担当者に直接聞きづらいこと、交渉し辛いことを代理で話してくれます。
野球選手の代理人みたいなイメージです。特に条件面(給料やストックオプション)は入社前に、妥協せずにしっかりと取り決めしておくべきです。
ベンチャー・スタートアップ転職に強いおすすめの転職エージェントはこちらの記事で詳しく解説しています↓
まとめ:大企業からベンチャーへ転職することを決めたら、あとは成功への道へ
大企業からベンチャーへの転職をする際に持つべき覚悟と捨てるべき概念はこちら。
【持つべき覚悟】
・大企業ブランド、地位
・年収ダウン
・元同僚との付き合い
・激務な毎日
・大企業に後戻りできないこと
【捨てるべき固定概念】
・仕事ができるというプライド
・「ベンチャーに成り下がる」という意識
・激務な毎日
・「楽しそう、イケてる」という勘違い
ベンチャーで挑戦することは、夢があり、成功すればとんでもない多きなリターンがあります。資産や地位名誉。
そのことはこちらの記事で詳しく解説してます↓
■関連記事:「ベンチャー企業は危ない」→ 全て論破します。
総合商社を辞めた理由はこちら▼