–よく雑誌やメディアの就活特集である「企業平均年収」は正確ではないかもしれません。–
特に総合商社の場合は。
本記事では、筆者である商社出身者がそれを実証していきたいと思います。
信じるかどうかはあなた次第です。
・「総合商社の”平均年収”は正確ではない理由」
・ 7大商社の本当の平均年収とは?
・ 商社に入るための方法は?
では早速本題からまいりましょう。
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実は正確ではない?「本当の」7大総合商社マンの平均年収
就活・転職特集記事「平均年収ランキング」ってよく見ますよね。
ランキングを見ると総合商社は毎回上位にランクインしています。しかも「7大商社」と言われる総合商社は常連です。
これがよく見る平均年収ランキングです。
ちなみに7大商社とはこちらの企業です。7社全て35位以内にランクインしていますね。。やはりすごい
そんな一般的に紹介されている総合商社の平均年収は実は正確ではないのです。
その根拠を順に解説していきます。
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その中でも
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総合商社の”平均年収”は正確では理由は2つ
その根拠は2つあります。
① 総合職、一般職がごちゃ混ぜになっている
② 役員が含まれていない
総合職、一般職がごちゃ混ぜ問題
総合商社の正社員の職種は大きく分けて「総合職(いわゆる商社マン、ウーマン)」「一般職(営業サポート)」あります。
そして、「メディアから発信される”平均年収”」では両職種混じっているので注意が必要です。
そもそも就活生や転職したい人にとっては自分の考えている職種ベースで平均年収目安を見ないと意味ないですよね。(一般職を希望していないのに、混合した数値を見せられているので)
そもそもメディアの”平均年収”の出どころは企業の「有価証券報告書」からです。
有価証券報告書とは、上場企業が義務付けられている株主へ報告するレポートです。
その報告書に「平均年収」を記載する項目があります。
例えば、丸紅の場合↓
1,192万円!確かに高いですね!
ただ繰り返しですが、この数字は総合職、一般職がごちゃ混ぜになっています。
なので、以下条件(筆者経験から推測した数値)より正確な平均年収が出してみます。
・職種比率
私が勤めていた商社ベースでいうと、総合職:一般職 = 7 : 3 です。あながち間違いではないかと。
・職種での年収差
一般職の年収は「総合職の7割ぐらい」です。これも概ね間違いではないと思います。
これを当てはめて計算すると、丸紅の昨年の総合職の平均年収は1,345万円になります。
<計算方法>
- 給与総額 = 4389人*1192万円=523億1688万円
- 一般職給与総額 = 523億1688万円*30%(職種比率)*30%(職種年収差)= 47億851万円
- 総合職総額 = 523億1688万円*70%(職種比率)+ 47億851万円
- 総合職平均年収 = ❸ ➗ 3072人
まあ私感覚だと、もうちょい高い気がしますがより正確にはなりましたね。
役員の給与が含まれていない問題
もう1つメディアで報じられている”平均年収”を見る際に注意すべき点は「平均年収に役員の報酬は含まれていないこと」です。
「当たり前でしょ」って思うかもしれません。有価証券報告書では企業は従業員(執行役員も含む)の平均年収を記載しています。なので実態はもっと高いですよね。
ちなみに、取締役の役員報酬も報告書に記載義務があるので総合商社の役員報酬がわかります。
伊藤忠の場合、2022年の役員1名あたりの平均報酬は3.7億円でした! さすが総合商社のトップですね。
※ 総合商社に転職して高年収を勝ち取る方法
→ 一番効率的な方法はやっぱり「転職エージェント」のフル活用です。
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7大総合商社の”正確な”平均年収を出してみたら超ホワイト企業だった
上記の実態を踏まえ、より正確な7大商社の平均年収を出してみました。
【総合商社の総合職平均年収(Tanomo Navi調べ)】
会社名 | 総合職平均年収(実態) |
---|---|
三菱商事 | 1893万円(前年:1,760万円) |
伊藤忠商事 | 1,836万円(前年:1,605万円) |
三井物産 | 1,672万円 (前年:1,571万円) |
住友商事 | 1,530万円(前年:1,526万円) |
丸紅 | 1,345万円(前年:1,526万円) |
豊田通商 | 1,241万円(前年:1,205万円) |
双日 | 1,236万円(前年:1,251万円) |
やはり1位は三菱商事ですね!1800万オーバーと、おばけ級の年収となりました。。
やはりどの総合商社も月収100万越えしてきます。
各社の有価証券報告書を見てて気づいたのですが、「残業手当」「駐在手当」「住宅手当などの福利厚生」が含まれているところといないところがバラバラなので実態はもっともらっているのかもしれません。
ということで、総合商社の総合職の平均年収異常な程高いことがわかります。
私の同期でも既に余裕で30歳で年収1,000万円越えているのでこの数字は納得します。
2020年度最新の決算情報から算出していて、2019年度と比較しても7社中5社が平均年収が上がっています。
※最終更新:2022年11月
平均年収の高い総合商社に入る方法
そんな超高給取りの商社マンになるにはどうすればいいのか?就活自体に総合商社2社から内定もらった私が自分なりの必勝法を解説します。
商社に入社するために必要なスキルを詳しく説明している記事もあるので是非どうぞ。
とにかく英語力(TOEICスコア)をあげまくる
学歴は変えられないけど、これはすぐに変えられます。商社の採用試験では英語力は特に評価されます。
具体的にはTOEIC 800点を目指しましょう。そうすればライバルの一歩前へ出れます。
個人的には、とにかくTOEIC 800点を取るために最も最短なのが、
TOEICに特化した通信講座で一番おすすめなのが、
CMでお馴染みのスタディサプリで「TOEIC対策パーソナルコーチプラン」というオンライン講座です。
これは、ジムのトレーナーみたいに、英語学習の専属コーチが付いて、オンラインで徹底的にTOEICスコアアップのためのレッスンをしてくれるサービスです。
ここまでしてくれればスコアは強制的に上がります。
3ヶ月コースで6万8千円と少々高いですが、これでTOEIC800点達成して商社に入れれば一瞬で元は取れてしまいます。
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Listening・Speakingに課題があるひとはいま話題の「英会話カフェ」がおすすめ
英会話カフェとは、外国人とカフェやオンラインで自由にカジュアルに会話ができるサービスです。
テキストに載っているような英会話ではなく、「生きた英語」を学ぶことができます。
英会話カフェでおすすめなのが、「Lancul」です。
英会話カフェ「Lancul」は月額3000円で通い放題です。
店舗は東京のみで、ほぼ主要エリアにあります。ただオンラインもあるので自宅からも交流可能です。
※LanCulの店舗一覧です↓
- 英会話カフェ LanCul 下北沢店
- 英会話カフェ LanCul 自由が丘店
- 英会話カフェ LanCul 新宿店
- 英会話カフェ LanCul 代官山店
- 英会話カフェ LanCul 渋谷店
- 英会話カフェ LanCul 御茶ノ水店
- 英会話カフェ LanCul 上野店
- 英会話カフェ LanCul 品川店
- 英会話カフェ LanCul 池袋店
- 英会話カフェ LanCul 表参道店
- 英会話カフェ LanCul 二子玉川店
- 英会話カフェ LanCul 六本木店
- 英会話カフェ LanCul 汐留店
- 英会話カフェ LanCul 吉祥寺店
- 英会話カフェ LanCul 新宿東口店
- 英会話カフェ LanCul 銀座一丁目店
- 英会話カフェ LanCul 中野店
- 英会話カフェ LanCul 恵比寿店
- 英会話カフェ LanCul 川崎店
- 英会話カフェ LanCul 溝の口店(ポップアップストア)
無料体験もやっているようなので、一度体験してみてもいいかもしれません。
もちろん、英会話カフェに国際交流すると、Speaking力はスキルアップします。
そして、ここで重要なことは実際にネイティブと会話をすることにより、商社に入るために必要なTOEICスコアの内LISTENINGの得点が劇的に向上します。
(その理由は、、科学的に証明されているかは不明ですが、おそらく「一方通行のリスニングより、会話をすることにより、”絶対に聞き逃せない”という状況下で劇的に集中力が向上するから」だと自分では思っています)
↑を繰り返すことにより、CD聴いているよりみるみるうちにLISTENING力が付いてくるというからくりなのです。
英語は本気で学習すれば5ヶ月で伸びます。(これは実践した私が断言します)
無料体験もやっているようなので、一度体験してみてもいいかもしれません!
具体的にどれぐらい英語力を上げるのか、短期間で英語を向上する方法をこちらの記事で詳しく解説しているので是非あわせて読んでみてくださいー
総合商社の採用に有利な資格を取得する
総合商社の採用試験に関わらず、業務に関連した資格取得は評価されます。
また、学生の場合、難易度が高ければ高いほど努力が認められ、ポイントは上がるかと思います。私も現職で今でも採用面接をしていますが資格項目は必ず目に留まる部分ですからね。
総合商社に有利な資格はこちらです。
1. TOEIC 800点以上
2. 簿記2級以上
3. 貿易実務検定(B級以上)
4. 中小企業診断士
全て商社の実務に直結します。商社に入って活躍するためにも上記資格は持っておいて損はないです。
別記事でこの商社が求める資格についての詳細、具体的な勉強方法について解説しています。こちらも読めばさらに理解が深まると思います。
総合商社へ転職するためにまずやるべきこと
ここまで総合商社のオバケ年収を解析してきましたが、高年収を手に入れるのに新卒から入ることが唯一の道ではないです。
別の会社から総合商社への転職を成功させ、階級を飛ばしていきなり1000万円プレーヤーになる人も総合商社には多くいます。
総合商社への転職を考えているならまず最初にやるべきことは、「転職エージェントへの登録」です。
そうすると総合商社の募集情報を随時確認できるようになります。中途の場合、事業部単位、ポジション単位での募集が多いため、自分のスキル、経験に合った中途採用募集をタイムリーに見つけることが出来ます。
全員一斉に行う新卒採用とはわけが違うので情報勝負ですからね。
総合商社にめっぽう強いおすすめの転職エージェントはこちらです。まずはこのなかから2-3つぐらい登録しておけば定期的に求人がもらえます。
・en World(エンワールド)
→ 巨大転職サイト「エン転職」が運営する グローバル系・外資系専門の転職エージェント。日系エージェントだけあって、7大商社とのパイプは太く、商社中途案件は結構保有している。(非公開含め)商社(特に総合商社)の総合職への転職を狙うならマスト。現在年収600万円以上あり、商社転職して年収800-1,500万円ぐらいのレンジを狙いたい人はおすすめ。
・マイナビ転職エージェントサーチ
→ あのマイナビのハイクラス専門エージェントサービスです。商社非公開求人も多数。高年収転職を狙うならここはマスト。
・JACリクルートメント
→ グローバル人材に特化した大手転職エージェント。とにかく総合商社の求人が多い。総合商社への転職したい人はここはマスト。
・ビズリーチ
→TV CMでおなじみのビズリーチ。スカウト型転職サービスなので、登録するだけでヘッドハンターや企業からの直オファーがガンガン来る。年収600万円以上のミドル〜ハイクラス転職向けと合って、総合商社の中途求人は結構オファーあり。取りこぼしなく、商社の優良求人の紹介を受けるなら登録マスト。(3ヶ月以降は有料アカウントではないと、ヘッドハンターからスカウトもらえないので、3ヶ月以内に転職終わらせることをおすすめ)
・マイナビスカウティング
→ 年収600万円~2,000万円の求人中心のハイクラス特化した転職エージェント。ヘッドハンティング型で、待っていたら希望職種のオファーが来る仕組み。丸紅・伊藤忠・物産などの総合商社新事業立ち上げ担当やマネージャー職レベルの求人がガンガンある。また、担当エージェントも自らサイト内で選ぶことができ、無料で転職サポートが受けられる。年収600万円以上で総合商社への転職を考えている人は登録必須!
・リクルートエージェント
→ リクルートが運営するハイクラス求人特化の転職エージェント。総合商社の求人案件は常に持っている。20代後半~40代の人におすすめ。
・ランスタッド
→ ハイクラス求人に完全特化した転職エージェント。高年収求人しか取り扱ってないので、大手商社の管理職を狙うならここ。
・doda
→ CMでお馴染みの大手転職エージェント。商社の求人も多く紹介しているので登録しておくべき。転職サイトも同時登録できるので併用して利用するのがおすすめ
転職エージェントの活用方法、使うメリットについてこちらの記事で詳しく解説しているので是非チェックしてみてください!
結論: 総合商社の総合職の平均年収はとんでもなかった。
メディアで報じられている”平均年収”よりも商社マン(総合職)は実際もっと年収が高いということを理解いただけたかと思います。
一方で「そんなに年収が高いのには何か裏がありそう..」と思うかもしれません。確かに怪しいと思っちゃいますよね。
商社マンへの道を目指すうえでこちらもかなり参考になると思うので是非。かなり赤裸々に商社の実態を語っています。
■関連記事: 元商社マンが総合商社のイメージを徹底解析してみた【隠された真実】
私が総合商社の魅力的な年収を捨ててまでも転職した理由
一方で私のように総合商社を辞めて、転職をした人も少なくはありません。
では、なぜ高給の総合商社を辞めたのか?
こちらの記事で解説していますので、是非キャリアプランの参考にしてもらえれば嬉しいです。
■関連記事: 総合商社を辞めたいと思っている人にまずは読んでほしい「私が総合商社を辞めた3つの理由」
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