【図解付き】商社マンとは?仕事内容・年収・ビジネスモデル

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転職・キャリアアップ

商社マンといえば、過去何十年も人気な職種ランキング上位に君臨し続けています。

この記事では「その人気の秘密」を明らかにします。

この記事はこんな人のために書きました!

・商社マンになりたいと思っているので、商社マンについて理解しておきたい人

・就職、転職を考えているが情報収集しておきたい人

・なんとなく商社マンの詳細が知りたい人

この記事の信頼性は元商社マンである筆者が保証します。

簡単に自己紹介させてください。

マチャド(筆者)
私は就活時に7社総合商社を受け、そのうち2社内定をもらいました。
その後5年間、そのうち1社で勤めて、スタートアップの創業メンバーとして転職しました。

就職で人気な職種である「商社マン」。ただ具体的な仕事内容、給料、働き方など謎に包まれている部分が多いです。

本記事では「商社マン」に関する基本的な知識を解説していきます。

この記事を読めば、今後商社マンを目指すか、目指さないか、あなたのキャリアのヒントになることでしょう。

それではいきましょう。

そもそも商社マンとは?

商社マン

「商社マン」に対してどのようなイメージを持っていますか?

・高収入

・グローバルな仕事

・モテる

大体私が社外の人と話しているとこの3つが頻出ワードです。

そして元商社マンである私の見解では、この3つは全て合っていると思います。(モテるかどうかはヒト次第ですが。。)

一般的に商社マンとは、総合商社・専門商社に所属している総合職の人を指します。

それでは商社マンについて深堀していきます。

商社マンの仕事の特徴3つ【元商社マンが解説】

商社マンを志望する大半の人は「グローバルな仕事への憧れ」かと思います。私もその一人でした。

転職をして他業種を見てきて思った「商社マンの仕事の特徴」をご紹介します。

商社マンは出張が多い

昔から商社は「現場へ足を運ぶこと」を徹底しています。(会社により差はあるだろうが)

なので現地視察、対面での打ち合わせは他業種より圧倒的に多いと思います。(コロナの影響でオンラインミーティングへ徐々にシフトするだろうが、現地視察はなくならないはず)

国内外出張が多いことが商社マンの仕事の特徴のひとつです。多い人だと1年の半分は出張しています。

海外駐在に行ける

総合商社の商社マンであれば、大半が海外駐在に行けます。しかも20-30代の若い年代で駐在が経験できます。

こんな業種は他にあまりありません。

海外でのビジネスがメイン

総合商社や規模の大きい専門商社は海外事業がメインです。日本に本社を置きながら海外売上主体の会社はかなり珍しいです。そのため社員もグローバルな人材で構成されています。

商社マンの仕事内容とは?【志望者は必ず理解しておくべき】

商社マンの仕事内容

OB訪問で一番多い質問が「商社マンっていったいどんな仕事してるの?」です。おそらく数十年前から堂々のNo.1頻出質問だと思います。 商社マンを目指す方は必ず仕事内容を事前に把握しておくべきです。(仕事内容もわからないのに志望理由を伝えられませんよね。)

メインで従事する商社マンの仕事は以下4つです。

・営業業務 → 新しいお客さん探し。

・調整業務 → 既存のお客さんとの調整。貿易実務も含む。

・事業管理業務 → 事業をマネジメントする。

・投資業務 → 出資先を決定する。

商社マンの仕事内容①:「営業業務」

商社マンの仕事はメーカーや小売りなどの他事業会社がいないと成り立ちません。

担当する事業領域でお客さんを探して、実際にビジネスを生み出す業務が商社マンの営業業務です。

例えばこんな感じの営業をします。

商社マンの営業業務例

・材料メーカートレーディング事業の売り込み

・部品メーカーに海外進出の提案

・アパレルブランドに対して出資提案

・海外自動車メーカーに商品の提案

・資源事業のコンペ参加
等々

営業範囲は、国内から海外にのぼります。

商社マンの仕事内容②:「調整業務」

調整業務は、既に動いている既存事業の関係者(仕入先や売り先)に対して行うものです。若手の時はこの調整業務が多いです。

具体例は以下の通りです。

商社マンの調整業務例

・材料メーカーと納期調整

・部品メーカーと生産数調整

・アパレルブランドへの出資案件の契約内容取り纏め

・海外自動車メーカーと納期調整
等々

商社マンの仕事内容③:「事業管理業務」

商社(特に総合商社)では、多くの子会社、出資先会社が存在します。それらの関連会社を管理する業務が「事業管理業務」です。

例えばこんな仕事をします。

商社マンの事業管理業務例

・出資先の材料メーカーの業務改善

・子会社の物流へ出向して経営企画

・出資先のアパレルブランドへ出向して営業先・仕入先開拓・提案

・海外子会社で現地スタッフ採用業務
等々

事業管理業務は、若手から中堅(30~40代)が任せられることが多いです。現代の商社においてこの事業経営は持続的な利益を生み出すうえで非常に重要とされています。

また、良くあるパスは、「子会社や関連会社へ出向して事業管理」することです。

商社マンの仕事内容④:「投資業務」

商社マンの「花形」といわれている投資事業の関連業務です。具体的には仕事内容①で紹介した「営業業務」で取ってきた出資先の評価・交渉・契約締結・社内決裁・借入・投資実行まで従事します。

総合商社には、投資・金融のプロが集まる「投資専門部隊」が存在します。関連事業部はこの投資部隊と連携して各種調査、社内外調整を実施していきます。

業務例を見ていきましょう。

商社マンの投資業務例

・出資先候補の材料メーカー評価・監査

・部品メーカー出資に関する社内決裁

・出資先候補のアパレルブランドの各種条件交渉
等々

実際の総合商社の投資事例はこちらです。

・伊藤忠 → ファミリーマートへ出資

・三菱商事 → ローソンへ出資

・三井物産 → LNG(液果天然ガス)事業への投資

・住友商事 → スーパーのサミットへの買収

・豊田通商 → フランス自動車販売会社CFAOの買収

私が実際に商社時代にやっていた業務内容を細かく解説していますのでこちらの記事もあわせてどうぞ!

総合商社の仕事内容

総合商社の仕事内容とは?【元商社マンが過去業務を完全公開】

商社マンの仕事内容をさらに理解するには「商社のビジネスモデル」を知る必要がある

ここまで商社マンの仕事内容を解説してきましたが、正直なところ「あんまり想像つかない」かと思います。

(私が総合商社を受ける前も同じ状態でした)

商社マンの仕事内容を理解する上で商社のビジネスモデルをざっくりでもいいので把握しておくべきです。

その方が数百倍商社マンの仕事内容に対する理解が深められます。

こちらの記事で商社のビジネスモデル、すなわち「商社はどうやって稼いでるのか?」を図解で説明していますのであわせてどうぞ!

【図解】日本一わかりやすい総合商社のビジネスモデル 商社とは?を徹底解明

総合商社と専門商社の違いは?

総合商社と専門商社の違い

どちらも商社ではあるものの、事業領域、稼ぎ方は異なります。

総合商社
ありとあらゆる商材を取り扱う商社。海外売上比率が圧倒的に高く、子会社・関連会社が多い。なんでも販売するショッピングモールのような会社。

専門商社
特定の分野の商材を扱う商社。総合商社や大手メーカーの子会社のケースが多い。特定の商品のみを扱う電器屋さんのような会社。

専門商社でもメタルワンや阪和興業など超大規模な企業は存在します。また、専門商社は総合商社と比べ、「トレーディング事業」からの売上比率が高い傾向にあります。

商社マンの勤務先例【総合商社&専門商社】

では商社マンになりたい場合、どんな勤務先があるのでしょうか?

まずは総合商社からです。”7大商社”と言われる日本のTOP7はこれらの企業です。

・三菱商事
・三井物産
・住友商事
・伊藤忠商事
・丸紅
・豊田通商
・双日

そして総合商社に負けないぐらいの大規模専門商社はこちらです。↓

・メタルワン
・長瀬産業
・阪和興業
・日鉄物産
・JFE商事
・三菱食品
・岩谷産業

商社マンの給料・年収は驚異的

日本の平均年収が400万円台のなか、総合商社の年収は30歳で約年収1000万円ぐらいもらえます。

商社マンの中でも年収が高いのが 総合商社7社と大手専門商社です。

総合商社7社の平均年収はこちらです。

【総合商社の総合職平均年収(Tanomo調べ)】

会社名総合職平均年収(実態)総合職平均月収
三菱商事1,760万円147万円
伊藤忠商事1,605万円134万円
三井物産1,571万円131万円
住友商事1,526万円127万円
丸紅1,526万円127万円
豊田通商1,205万円100万円
双日1,251万円104万円
参考:各社2019年度有価証券報告書

あくまでも”平均値”なので出世すれば数倍もらえます。

上で挙げた大手専門商社も総合商社に引けを取らないぐらいの給料をもらえます。例えば長瀬産業の平均年収は940万円です。

商社マン時代の筆者の年収をこちらの記事で公開しているので、興味がある方はこちらをご覧ください↓

商社マンの給料を大公開!20代・30代の年収は?

商社マンの「公表平均年収」が正しくない理由

四季報などで公開されている総合商社の平均年収は正確ではありません。

商社には「総合職」と「一般職」という職種が存在します。そして商社マンは「総合職」に属することが一般的です。

しかしながら、四季報で公開されている平均年収は、一般職の年収も含まれています。

一般職より総合職の方が2−4割程年収が高い傾向にあるのです。

したがって、商社マンの平均年収は、公開されている年収より断然高いのです。

Tanomo Navi調べの総合商社の平均年収はこちら↓

会社名総合職平均年収(実態)
三菱商事1,760万円
伊藤忠商事1,605万円
三井物産1,571万円
住友商事1,526万円
丸紅1,526万円
豊田通商1,205万円
双日1,251万円
参考:各社2019年度有価証券報告書

商社マンの平均年収についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

実は間違い?「本当の」7大総合商社の平均年収を出してみた。2021年版

商社マンになるには 【受かるための必要スキル・資格】

では一体全体、商社マンになるためにはどうしたらいいのでしょうか?

就活で総合商社2社から内定もらい、商社で働いた経験のある私が考えた「商社に入るために絶対にやるべきこと」はこの2つに尽切ると思います!

  1. 英語力を徹底的に伸ばす
  2. 有利になる資格を残された時間で取得する

それぞれ関連記事で具体的な勉強法を是非ご覧ください!

商社就職に有利な英語勉強法を解説↓

商社マンになるには英語ができないとマズい?【商社就職に必要な英語力】

商社就職に有利な資格とその取得方法を紹介↓

総合商社で必要なスキルは3つ。【元商社マンが徹底解析】

総合商社は給料がいいだけではなく、「ファーストキャリアとしても最適なビジネスの本質が学べる場」です。

色んなビジネスモデルを体感できるので今後のキャリアにも活きてきます。

商社マンはモテる?!商社マンが結婚が早い理由

真面目な話、モテるかどうかはその人次第です。。

しかし、商社マンだと出会う場は比較的多いと思います。合コンや友人からの紹介など、「商社マンと知り合いたい」という女性は多いようです。

遊んでいるイメージが強い商社マンですが、結婚が早いことも事実です。(私の同僚、同期でみると)

大体平均で25-28歳で結婚します。

その一番理由は「海外駐在」です。

総合商社の場合、大体4-6年目で初めて海外駐在に行きます。

そして、海外駐在の1つの懸念として「海外生活」と「激務」です。これにかなりストレスを抱えます。

激務な駐在員の支えとなるのは家族です。

なので、商社マンのほとんどが海外駐在に行くタイミングで結婚するため、結婚が早いと言われています。

商社からのキャリアパスは? 【商社からの転職先ランキング】

魅力的な給料や仕事内容にも関わらず、商社を退職する商社マンも少なからずいます。(私もその一人です)

では商社マンの次の転職先はどこが多いのでしょうか?

商社マンが転職先として選ぶ人気な業種はこちらです。

・外資コンサル
・外資金融
・ベンチャー

私の周りでもこの3業界が圧倒的に多いです。

商社を辞める理由を知りたい方は「私が商社を辞めた理由」という記事で赤裸々に説明しているので是非チェックしてみてください!

総合商社を辞めたいと思っている人にまずは読んでほしい「私が総合商社を辞めた3つの理由」

まとめ:ビジネスの本質を学びたい方は商社マンを目指すべき!

本記事では、商社マンの仕事内容や働き方に関して解説しました。商社は、ビジネス環境に応じて稼ぎ方や経営戦略を臨機応変に適応させてここまで成長してきました。

このような特殊な業種はめったにありません。

そんな環境の中で働くことで、ビジネスの本質(どのように事業を生み出すのか、どのように収益を出すのか)を学び取ることが出来ます。

転職して商社マンになりたい人へ

商社では中途採用も積極的に行っています。転職で商社マンを目指している人は、まず転職エージェントを登録することをおすすめします。

転職の場合、総合商社は事業部単位で募集をかけることが多いです。

自分の得意領域の事業部からの募集を逃さぬようまずは転職エージェントに登録→エージェントから都度通知をもらう仕組みを構築するのが最優先です!

総合商社の募集案件が多いのはこちらの転職エージェントです!

7大総合商社に転職するなら絶対に登録すべき転職エージェント&転職サイト

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こちらの記事では7大総合商社に転職するために不可欠な転職エージェントの活用方法を紹介しています↓

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