「管理職の転職は一般職と比べて難しいと聞くけど、実際はどうなのだろう?」
「いまの仕事にやりがいを見いだせない。転職も視野に入れているが、いまの年齢からでも大丈夫だろうか?」
このような悩みや疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、管理職の転職が難しいと言われている理由、管理職が転職するメリットとデメリット、管理職の転職を成功させる方法について解説していきます。
本記事を読むことで、管理職の転職をする際に気をつけるべきことや成功ポイントを掴むことができますので、ぜひ最後まで見ていってください!
管理職の転職が難しいと思われている理由
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そもそもなぜ管理職の転職は難しいと思われているのでしょうか。ここでは、管理職の転職が難しいと思われている理由を5つ紹介していきます。
管理職の求人数が少ない
はじめに、管理職の求人数が少ないことが理由としてあります。
一般的な転職サイトでは、大多数の求人が管理職ではない一般職を対象とした求人になっています。
実際に転職サイトを検索してみると、多くの求人が管理職以外の募集であることがわかると思います。イメージとしては、管理職の求人は全体の2割くらいと言われています。
なので、管理職として転職をしたいと思っても、「そもそも求人自体がないよ!」といったことも起こりうるわけです。
マッチングの判断が難しい
管理職として魅力的な求人を見つけたとしても、本当に自分とその求人がマッチするかの判断が難しいことも理由の1つです。
管理職の求人は、経験を積んだベテランを対象にしたものであることが多いです。つまり、求められるスキルや実績もこまかく定義されていることが多いのです。
これまで管理職を経験している場合でも、求人の募集要件と全く同じスキルや実績を獲得しているケースはおそらく多くはないでしょう。
実績のアピールが難しい
管理職は実績のアピールも難しいと言われます。
一般的に、管理職は部下の業務管理や他部門との調整業務など、ヒューマンスキルを求められる場合が多いです。
ヒューマンスキルは仕事を進めていくうえで大切なスキルではあるものの、実績として具体的にアピールことは難しいですよね・・・
そんななかで転職においては、具体的かつ定量的な実績のアピールが重要視されます。
というわけで、管理業務を実績として語る場合、面接官に対して工夫したアピールが必要になってきます。
同じ管理職でも会社間格差が大きい
ひとくちに管理職といっても、会社によって役割は大きく異なります。
業界や会社規模の違いによって、求められる役割や働き方が異なるからです。
例えば、歴史の長い大手メーカー企業の管理職と新進気鋭のITベンチャー企業の管理職では、求められる役回りも大きく変わってくるでしょう。スピード感もきっと全然違いますよね。
管理職として転職する場合でも、転職先の具体的な業務内容や現場のやり方までしっかり把握することが大切です。そのほうが、後々のギャップを防げますので。
今の会社よりも好条件を探しにくい
今の会社の待遇よりもさらに上の条件を見つけることが難しいケースもあります。これは特に現職で大企業の管理職に就いている方に当てはまることが多いと思います。
例えば、いまの大企業での条件が以下のとおりだとします。
・年収1,000万円
・福利厚生が充実
・労働時間などのコンプライアンスが遵守されている
・・・これってもうすでに好条件ですよね!?
それでもやりがいを感じられない、会社の雰囲気に馴染めない、といった理由で転職をしたい方もいるでしょう。ですが、さらなる好条件を見つけることはやはり簡単ではありません。さらなるステップアップを目指すためには、充実した経歴や実績を語れるようにすることがマストになるでしょう。
管理職が転職するメリットは?
管理職の転職は難しい部分はあるものの、もちろんメリットもたくさんあります。ここでは、管理職が転職するメリットについて3つ紹介します。
年収のさらなるアップが見込める
管理職の転職では、年収の大幅なアップが見込めるでしょう。
例えばいまの会社で管理職をやっていても、満足いく年収を得られていない方もいると思います。年収は、本人の実力だけでなく業界や会社の大きさによって決まる部分も大きいからです。
ですが、それは逆にいうとチャンスでもあります!
なぜなら、同じ管理職でも収益性の高い業界や大企業に転職することによって、年収を大きく伸ばすこともできるからです。
いまの会社や将来性への不安が解消できる
いまの年収に不満がなかったとしても、会社の業務内容や将来性に不安を感じている方も多いと思います。「このままでいいのかな?」と頭を悩ますこともあるでしょう。
会社の業務方針や将来性については、自分の努力だけではコントロールしきれないですよね。
「いまの会社に居続けても大丈夫か?」
「いつ自分の給料が下がるか知れたもんじゃない」
こんな悩みをもつのもある意味自然だと思います。
管理職として転職をすることで、事業のトップとして、事業戦略・目標を一人称で作り上げることができます。
自分がやりがいを感じられるビジネスモデルや将来性のある業界にうつることができるので、こういった不安を払拭するきっかけになるでしょう。
ヘッドハンティングによる有利な転職のチャンスがある
管理職であれば、豊富な経験や実績をもとに、他の会社からヘッドハンティングを受けるチャンスが出てきます。
ヘッドハンティングによる転職は、一般的な転職よりも年収がさらに上昇する傾向があります。また、選考もスムーズであることが多いため、一般的な転職活動よりも負担が少なく済むメリットがあります。
管理職は忙しいことが多いので、転職活動にあまり時間をかけられない方も多いですよね。そんななか、「君に決めた!」ばりの勢いでヘッドハンティングが来たら、スムーズに内定をゲットできることでしょう。
管理職が転職するデメリット
メリットがわかったところで、合わせて知っておきたいのがデメリットです。転職の失敗だけはなんとしても避けたいところだと思います。
そこで、以下では管理職が転職するデメリットについて3つ解説します。
新しい環境でプレッシャーを感じる
管理職で転職する場合、次の職場でも即戦力として期待されます。
これまでの会社で経験や実績があったとしても、新しい職場環境では慣れるまでに時間がかかると思います。
そんななかでも早く成果を出すことが期待されるため、プレッシャーを感じてしまうこともきっとあるでしょう。
管理職業務のアンマッチ
同じ管理職といっても、役割や責任範囲はさまざまです。
業務現場や人員をマネジメントするという大まかな役割は一緒だとしても、業界やビジネスモデル、会社規模によって具体的な役回りは大きく異なってきます。
そのため、「こんなはずじゃなかった!」とギャップを感じる可能性があることがデメリットと言えます。
条件によっては年収が下がることも
管理職の転職は年収アップを目指す場合が多いと思いますが、条件によっては年収ダウンにつながることもあります。
先ほども触れたとおり、年収は個人の実力だけでなく、業界の収益性や会社規模にも大きく依存するからです。
例えば、転職を希望する業界の年収水準がいまの業界よりも低いケースが顕著ですね。管理職としての役割や責任範囲が同じでも、居場所が変われば年収が下がることも出てきます。
「いやいや、年収じゃない!やりがいだ!」と感じている人には問題にならないと思いますが、このように必ずしも年収が上がるわけではないということは理解しておきましょう。
管理職の転職を成功させる方法
ここまでで、管理職で転職するメリットやデメリットを理解できたと思います。一般的な管理職の転職事情を理解することも大事ですが、なにより肝心なのは、あなた自身の転職を成功させることです!
そこで以下では、管理職の転職を成功させる方法を5つ解説します。
志望動機を明確にする
当たり前のことですが、転職したいと思う背景にはそれなりの理由がありますよね。
「なぜ自分は転職したいのだろうか?」という志望動機を明確にすることは、根本的ですがとても大事な部分です。志望動機がぶれていると、自分の求める条件や環境があいまいになり、転職をしても満足のいく結果にならないおそれがあります。
ですので、転職の最初のステップとして、あなた自身の志望動機を明確にしていきましょう。
希望条件を明確にする
次は転職後の希望条件をクリアにすることも大切です。
例えば、年収をアップさせたいのか、ワークライフバランスを充実させたいのか。この2択だけでも希望条件は大きく異なってきますよね。
転職先の業界や会社規模を明確にする
希望条件とも関連しますが、転職先の業界や規模も具体的に決めていきましょう。
・いまの会社の将来性に不安があるのであれば、将来性の明るい業界を選ぶ
・大企業での局所的な業務にやりがいを見いだせないのなら、中小企業で責任者になる
このように、実現したい内容に合わせて、業界や会社規模をはっきりとイメージしていくことが大切です。
転職すべきタイミングを見極める
転職するタイミングも重要です。
世の中の経済状況や社会情勢によって、求人の質や量は大きく変動します。
せっかくアピールできる実績があっても、タイミングを外してしまったら満足のいく結果は生まれにくくなります。そんな事態は避けたいですよね。
自分ひとりでタイミングを判断することが不安な場合は、後述する転職エージェントに頼るのも効果的です。
転職エージェントを活用する
管理職としての転職、いわゆるハイクラス転職を狙いたいなら求人を見つける方法は「転職エージェントのフル活用」一択です。
転職エージェントでは、求人案件紹介だけではく、応募先企業との面談調整などのサポートも受けられます。
そして管理者などの募集人数が限りなく1名に近い少数求人は、往々にして転職エージェントのみが保有する「非公開求人」となっていることがあります。
なので、転職エージェントに登録しかほぼ選択肢がありません。
管理職への転職に強いおすすめ転職エージェント6選
それでは管理職転職にめっぽう強い転職エージェントを厳選して紹介します。
どれも筆者が利用したことのあるおすすめ転職エージェントです。
それではいきましょう!
・エンワールド
写真参照元URL:https://www.enworld.com/
エンワールド・ジャパンは、外資系転職に特化した転職エージェントです。
外資系に特化しているため、他の転職エージェントにはない外資系求人もあります。例えば、世界大企業であるAmazonやHPといった外資系大手の求人実績も豊富です。
外資系への転職を狙っている方はぜひ登録しておきたいエージェントと言えるでしょう。
マイナビ転職エージェントサーチ
人材大手株式会社マイナビが運営する、「500名以上の転職エージェント、300社以上の人材紹介会社を通して、あなたにぴったりな企業(求人)と出会うことができる転職情報サイト」です。
毎週火曜日・金曜日に更新される人材紹介会社情報や、毎日更新される転職エージェントが保有する非公開求人および、大手優良企業の求人情報が豊富に掲載されています。
また、スカウトサービスを利用すれば、転職エージェントがあなたのスキルやキャリアを見て、あなたにおすすめの求人情報を紹介したり、可能性を見出し予期しない案件の提案をしてくれます。
・JACリクルートメント
写真参照元URL:https://www.jac-recruitment.jp/
JACリクルートメントは、ハイクラスに特化した転職エージェントとしてとても有名です。
特徴としては、日系大手企業からベンチャー企業まで、中間管理職から役員クラスまでなど、管理職の求人を幅広く取り揃えていることです。また、グローバル系にも強く、外資系企業やグローバル展開に力を入れている日系企業の求人も豊富にあります。
そのため、ハイクラス転職やグローバルなキャリアアップを目指す方は、JACリクルートメントは特におすすめのエージェントです。
・doda
写真参照元URL:https://doda.jp/
dodaは大手転職エージェントの一つで、求人数は10万を超えます。
特にITベンチャー系の管理職の求人を豊富に取り揃えています。また、日本全国でセミナーやイベントなどを開催しているのも特徴です。
そのため、都市部だけでなく、地方で働いている方でも参加できるのが嬉しいポイントですね。
マイナビスカウティング
あの人材サービス大手のマイナビが運営する、ハイクラス転職向け転職エージェントです。年収600万円以上を対象としており、登録した経歴や条件をもとに、経験豊富な転職コンサルタントや優良企業など からあなたにマッチしたスカウトが届くスカウティング転職サービスです。
商社、外資、ITベンチャー(重役向け)、メーカー海外営業に特に強いです。
さすがマイナビ系と言えるほど、どこにもない非公開求人をたくさん保有しています。
「転職サイトからがんがんメール来て迷惑」「選択肢多すぎて選べない」などでお悩みの人はこの手のスカウティングサービスはめちゃおすすめです。
なぜなら希望にマッチするものしか提案されないため、時間かけてでも良い求人あれば即座に動けるので。
・ビズリーチ
写真参照元URL:https://www.bizreach.jp/
ビズリーチは、年収600万円以上の方から多くの支持を得ている転職エージェントです。
テレビCMでも有名ですね。
特徴としては、ヘッドハンティング形式のハイクラス求人を多数取り扱っていることです。
無料プランと有料プランに分かれていて、有料プランではすべての求人の確認と応募ができます。
以上のように、管理職の転職におすすめの転職エージェントを5社紹介しました。
転職エージェントについては、こちらの記事でもまとめていますので合わせてご確認ください。
また、年収800万円以上でハイクラス求人を狙っている方には、こちらの関連記事もぜひ参考にしてみてください。
いま話題の「ダイレクトスカウディングサービス」とは?
上で紹介した中でも、「ビズリーチ」と「リクルートダイレクトスカウト」は”ダイレクトスカウディングサービス”というサービス形態です。
下図の通り、複数の転職エージェントと企業を繋ぐ「マッチングサービス」という位置付けです。
業種・職種を見極めて適切な転職エージェントに登録するのも良いですが、ダイレクトスカウティングサービスはこんなメリットがあります▼
❶ 待っているだけでスカウトがくるので転職エージェント選びが自然にできる
❷ 細かい希望条件にマッチしたオファーが企業や転職エージェントから来るので、短期で転職決まりやすい。
もちろん筆者も両方登録して、転職活動中はヘッドハンターや企業からのオファーを受け取っていました。(そのなかで2週間に1件ぐらいは目を引くオファーがあった気がします)
両方とも無料登録できるので、登録しない理由はないかと。
(ビズリーチは一定期間後、一部機能が有料になります)
まとめ:管理職転職は難関だが、成功すれば人生変わる。
今回は、管理職の転職が難しいと言われている理由、管理職が転職するメリットとデメリット、管理職の転職を成功させる方法について解説してきました。
管理職の仕事は今後のキャリアに大きくプラスに働きます。(それも年齢が若ければ若いほど)
仕事が忙しい管理職の方は、転職エージェントを活用して効率的に転職活動を行うのもおすすめです。
今までの経験やスキルを活かして、ぜひ納得のいく転職をして日々のキャリアライフを充実させていきましょう!