ベンチャーへの転職リスクについて真剣に考えてみた 【年代別・年収・リターン】

ベンチャーの転職はリスクが高いのか? ベンチャー・スタートアップ
ベンチャーの転職を考えているのですが、リスクはどんなものがありますか?ベンチャーに転職した人に、ベンチャーのリアルを聞きたいです。

 

この記事はこんな疑問に答えます。

 

私は大企業である総合商社を5年で退職し、2人しかいない生まれたてほやほやのベンチャー企業に転職しました。(現職)

ベンチャーへの転職経験者として、ベンチャーへ転職するリスクについて包み隠さず解説していきます!

 

そもそもベンチャー企業への転職はリスクが高い?

ベンチャー 転職 リスク

この議論をするときに「何に対するリスクか?」を明確にするべきです。

例えば、会社が倒産することにより、個人の経済的なリスクはほぼないです。(年収ダウンするリスクぐらいでしょう)

たしかにベンチャー企業の倒産リスクは大企業に比べ高いです。ただ、借金している創業者や経営者でない限り、金銭的リスクを負うことはないです。

 

倒産したとしても、失業手当が半年間出ますし、その間にどこかしら転職することもできます。(ベンチャー出身者は転職市場で人気が高いです)

 

一方で、個人のキャリア形成、成長性に関してはある程度リスクが伴うと思っています。

ベンチャー企業は充分な資金力がないため、”やれること”も限られます。

 

また、ベンチャー企業では「ワンマン経営者」が多いことが特徴です。

 

これらの理由により、自分の経験の幅が制限されるリスクがあります。

 

ベンチャーへ行ってしまったら二度と大企業へ戻れないのか?

決してそんなことはありません。

結論から言うと、「大企業を捨てる」というよりかは、「大企業を自分から離れる」というイメージです。

大企業は常に仕事があり、優秀な人を募集しています。

なので、ベンチャーで成長して、実績をあげればどの企業からもオファーはもらえます。

つまり、実質「リスクフリー」です。

「ベンチャーいったら大企業に戻れないのか?問題」について詳しく解説している記事はこちら↓

ベンチャーから大企業

「ベンチャーから大手へ転職は難しい」→そんな時代は終わりました。

 

9割の人が陥いるベンチャー転職の後悔・失敗

ベンチャー 転職 リスク

意外と見落としがちなベンチャーに転職する人の大半が後悔すること、失敗することはこちらです。

1. ベンチャーはどこも爆発的に成長するとは限らない

2. 色んなことに挑戦できるとは限らない

3. 年収が急増するとは限らない

4. 意外と孤独

5. 新事業創造は雑務ばかり

ベンチャーで働いている人だったら共感できると思うのですが、この5つは本当に転職前に知っておくべきです。

もうちょっと理由まで知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。

■ 関連記事: ベンチャーに転職して後悔する前に知っておくべき5つのこと。【ベンチャー転職者の実体験】

エンジニアのベンチャーの年収は低いの?

ベンチャー・スタートアップエンジニアの年収は低いのか?

年代別にみるベンチャー転職のリスク

ベンチャーならではですが、転職する年代によってリスクの種類が異なります。

20代、30代、40代それぞれどんなリスクがあるのか?見ていきましょう。

 

20代のベンチャー転職リスク【リスク小~中】

20代でベンチャーへ転職する人が一番多いです。私もその一人です。

セカンド、サードキャリアとしてベンチャーへの転職は通年増加傾向にあります。

別の会社でしっかりキャリアと実績を積んでいればベンチャー転職のリスクは低いかと思います。

一緒に働くメンバーも同世代なので仕事がしやすいし、何よりも体力と熱量が高い傾向にあるからです!

 

ただ、リスクが高いのは、第二新卒など、前職のキャリアやスキルがないまま入社するパターンです。

余程天才的な頭脳や突き出た何かのスキルがない限り、ベンチャー企業で管理者層や経営層にすぐになるのは難しいです。

ベンチャー企業はある程度マーケットで成長期に入ると資金調達して、優秀な人材を集め始めます。

その際に後からくる別業界で活躍してきた人にどんどん追い抜かれるリスクがあります。

「新卒でベンチャーは辞めといたほうがいい!」という理由と同じですね。第二新卒で転職するなら創業まもない超小規模ベンチャーがおすすめです。

創業メンバーとして参画して、ある程度ストックオプションや株が渡される可能性が高いですし、創業メンバーはいくら規模が大きくなってもコアメンバーになりやすいので。

これ当てはまるなら「新卒でベンチャーはやめとけ」と本気で思う。

 

30代のベンチャー転職リスク【リスク中】

30代でのベンチャー転職のリスクは、年収ダウンと社内でのコミュニケーションです。

未上場のベンチャーであれば、年収ダウンする可能性が高いです。そのため今までの生活レベルを下げる必要があります。

ただし、30代のベンチャー転職者は「幹部」として入社することが多いです。

その場合はもしかしたら現職と同じレベルまたはそれ以上の条件を提示してくれるかもしれません。

あとは、社内でのコミュニケーションリスクです。

30代中盤以降となると、ベンチャーでは年長者です。

上司や社長が年下の可能性も大いにあります。

新卒で年功序列が残っている大企業で働いている人は、(年上=上司)のため、ベンチャーでのコミュニケーション方法はかなり困惑するかと思います。

しかも体育会系の会社出身で上司が年下となると居心地の悪さを感じるかもしれません。

 

40代のベンチャー転職リスク【リスク大】

40代でのベンチャー転職はリスクが高いです。

40代で起業するひとは増えていますが、転職となるとやや覚悟がいると思います。

リスクは、その後転職先を見つけるのが困難なところです。

仮に、ベンチャーが急成長することもなく、数年後に転職をしようとしたときに、

40半ば、または50歳で雇ってくれる会社はかなり少なくなります。

ただし、上場しているメガベンチャーであれば話は違います。

楽天やYahooなど、40代のスペシャリストを積極的に中途採用しているので、その後のキャリアも形成しやすいと思います。

 

全年代共通のリスク→ ダメな社長・経営者がいるベンチャーに当たってしまう

これは誰でもどこでもありうるリスクです。

ワンマンで傲慢な社長は特に中小企業に多く生息します。

厄介なのが、中小企業の社長はそう簡単に変えることはできないこと。

企業のトップを尊敬できない、信頼できないことは、会社に貢献するモチベーションを維持するうえで致命傷になります。

 

そんなダメな社長に当たらないためにも、転職を決める前に「ダメな社長の特徴」を把握するべきです。

こちらの記事で中小企業のダメな社長の特徴をまとめましたので、見極めるヒントになると思います↓

ダメな社長の特徴

ダメな社長・経営者の特徴6つ。こんな社長の下で働くぐらいなら転職しよう

 

 

 

それでもリスクを取ってベンチャーに行く人が受けられる恩恵(リターン)

ベンチャーに行くひとは誰が反対しようが強い意志を持っていく挑戦者ですww

ギャンブラー特性があるとも言えます。

リスクを取ってベンチャーに転職するからにはそれなりのリターンが存在するからです。

 

巨額な資産を短期で築ける可能性

これが一番のリターンですよね。夢があります。

ストックオプションをもらって上場やM&A後に数億、数十億もの資産がいっきに入ります。

例えば、昨年上場したベンチャー企業のSansanで考えると、上場後の時価総額が500億円ぐらいでした。

仮にほんの1%のストックオプションを持っていた社員は、権利を行使したら5億円のキャッシュが手に入ります。

サラリーマンの生涯年収の2倍近くを数年で稼いでしまうのです。

ベンチャーに転職してストックオプションでどれくらい儲かる?億万長者になれる?!

 

会社の中心人物になれる可能性

これもベンチャー・スタートアップで働く醍醐味ですよねー!

結果を残し、チームから認められれば若くして会社の事業の中心で活躍できます。

大企業だと50,60代でしか部長や役員になれないのにベンチャーでは若い人だと20代で役員になって、事業をけん引しています。

この経験は大企業にいたら絶対に経験できないことなので、キャリアにとってもかなりの価値があると思います。

 

ベンチャー転職を成功に導く転職エージェント

リスクを取ってでも「ベンチャーで挑戦したい!」という方は是非転職エージェントにまず登録して色々情報収集することをおすすめまします。

私も転職エージェントをフル活用して、ベンチャー転職することが出来ました。

やはりエージェントは業界について知識が豊富で色々教えてくれます。

あとは、自分のスキル/強み/相性を分析しておすすめの会社を紹介してくれたりもしました。

私が実際に転職活動時に使っていたおすすめの転職エージェントはこちらです↓

ベンチャー転職にオススメの転職エージェント

リクルートエージェント
→ 実際に利用して一番ベンチャーの求人を紹介してくれた。総合型なのであらゆる業種・職種をカバー。特に都市部のITベンチャーに強い傾向。

JACリクルートメント
→ ミドル・ハイクラス案件専門エージェント。ベンチャーの幹部候補・管理者の求人を紹介してくれる。(規模はやや大きめのベンチャー志望者向け)

マイナビエージェント
→ ベンチャー企業求人多数。会社規模も小~大まで揃えている。

プロコミット
→ 未上場の小規模ベンチャー・スタートアップに強い。立ち上げメンバーを狙うならここ。

doda
→ 海外事業立ち上げ等、グローバルな案件が多め。ビジネス職からエンジニアまで幅広く紹介してくれる。

ベンチャー転職するかどうか悩んでいるひともまずは登録して情報収集から始めてみるのもいいかもしれません。

(私の場合、転職エージェントに登録してから実際に転職するまで1年ぐらいかかりました。。)

 

こちらの記事でベンチャーに強い転職エージェントについて詳しく解説しているので是非どうぞ!

おすすめのベンチャー転職エージェント

【創業〜メガまで】ベンチャー転職に強いおすすめ転職エージェント8選【2024年版】

 

優良ベンチャー求人の探し方

ベンチャー転職といっても、無数にベンチャーは存在しています。その中から、「金の卵」を探し当てなければなりません。(7割以上のベンチャーは5年以内に倒産しているといわれています)

転職エージェントの力を借りるということが1番ですが、その他にも優良ベンチャーを探す方法があります。

例えば、

・ベンチャーニュース購読

・プレスリリースチェック

・専門誌でチェック

 

等々。情報があって初めて、見極められます。

詳しくはこちらの記事で説明しています↓

■関連記事 : 【転職希望者必見】優良ベンチャー企業の求人の意外な探し方4つ

まとめ:ベンチャーへの転職はリスク高い → それでも挑戦したいならまずは情報収集からやるべき

転職と言えども、限られた時間を捧げるわけなのでしっかりと企業分析、業界に関して情報収集してから決断することをおすすめします。

ただ、仕事で毎日忙しいのでそんな時間ありませんよね?

転職エージェントをフル活用して、情報取得するのがベストです。(もちろん利用無料)

やはりエージェントによって当たり外れあるので、2-3社ぐらい登録して話してみることをおすすめします!

私は3社登録して最終的には1社に絞りました。

みなさんがより良いキャリアを選択できることを陰ながら祈っています!

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