大企業を辞めて新しい環境で働きたい。
自由なイメージがあるメガベンチャー企業に就職し、収入アップを狙いたい。
そんな方がいらっしゃるかと思います。
未経験からメガベンチャーに転職して、成功している人は多数います。
しかし、誰もがうまくいくわけではありません。
メガベンチャーで働くメリットやデメリットを把握した上で、自分に向いているかを判断しましょう。
未経験でもメガベンチャーに転職できる人の特徴について、おすすめの転職エージェントも含めてご紹介します。
メガベンチャーとは?どんな企業がある?

メガベンチャーとは、大企業に成長したベンチャー企業のことです。
特にIT分野が多く、設立から数年以内に上場する企業も珍しくありません。
代表的なメガベンチャーとしては、次のような企業が挙げられます。
これらの企業は既に知名度がありますが、元々は小さなベンチャー企業でした。
今となっては、日本を代表する企業と言っても過言ではありません。
ベンチャー企業にはメガベンチャーの他にもアーリーベンチャー、ミドルベンチャーなどがあります。
メガベンチャーとは一般的に売上100億円以上ある企業!

アーリーベンチャーとは、起業直後のベンチャー企業のことです。目安で言うと売上2億円以下、従業員10名未満の会社です。
この段階では赤字の場合が多いです。
ミドルベンチャーとは、事業が成長し始めたベンチャー企業のことです。目安は売上5億円以下、従業員20名未満です。
この段階では黒字に近づいており、徐々に安定してきていると言えます。
そして、レイターステージは株式上場を目指している売上20億円以下、従業員数50名未満の会社です。
そして、最後に今回のテーマである「メガベンチャー」です。
売上100億円以上、従業員数200名以上の企業で、多くのメガベンチャーは上場しているケースが多いのが特徴です。
メガベンチャーに転職するメリットは?

続いては、メガベンチャーで転職(働く)メリットをご紹介します。
①自由な社風で風通しが良い
一つ目のメリットは、自由な社風で風通しが良いことです。
一般的な企業では、スーツや制服の着用が義務付けられている場合が多いですが、メガベンチャー企業では、私服で勤務しても良い場合が多いです。
企業によって異なりますが、勤務時間は自由に調整でき、好きなタイミングで出社することも可能です。
オフィスはお洒落で自由に使えるスペースが多く、縛られずに働きたい人には最適な環境と言えます。
また、社内の風通しが良く、自分の意見を主張しやすいのも魅力的です。
上司への忖度が苦手な人にとっては、居心地が良いかもしれません。
②若手でも与えられる裁量が大きい
二つ目のメリットは、若手でも与えられる裁量が大きいことです。
メガベンチャーでは、経営者や上層部が30代で、部長クラスが20代という場合があります。
急成長した企業ほど上の世代がおらず、キャリアが浅くても重要な仕事を任されるのです。
一般企業では管理職がやるような仕事を若いうちに経験できるため、様々な知識や経験を得ることが可能です。
自分の仕事がどのように反映されているかが目に見え、モチベーションを保ちやすいです。
経営者と関わる機会もあり、やりがいを感じることができる環境と言えるでしょう。
③上昇志向が強い人と働ける
三つ目のメリットは、上昇志向が強い人と働けることです。
一般企業ではなく、わざわざメガベンチャーを選んだということは、それだけ成長意欲があるのです。
仕事を頑張って自社を大きくしたい。
そんな考えの人に囲まれていれば、自ずと仕事に意欲を持って取り組めます。
また、経営者の思考に魅力を感じて入社している場合がほとんどですので、自分と感覚が近い人が多いです。
そういった点から、一般企業よりも人間関係のトラブルは起きにくいと言えます。
自分と合わない人とは働きたくない人にとっては、良い環境かもしれません。
④年功序列ではなく実力主義
四つ目のメリットは、年功序列ではなく実力主義であることです。
日本の一般的な企業では、年功序列が当たり前です。
キャリアが長いベテラン社員ほど役職や給料が高く、若手はどれだけ頑張っても年上には勝てません。
しかし、メガベンチャーは実力主義のため、若手でも結果を残せば給料が上がり、高い役職に就くこともできるのです。
仕事に対してやる気があって、企業を引っ張っていきたいというタイプの人には最適な環境と言えます。
また、あるプロジェクトを成功させたら追加ボーナスがあるなど、やる気を維持しやすい制度が整っています。
若いうちからお金を沢山稼ぎたい人には、一般企業よりもメガベンチャーが適しています。
メガベンチャーで働くデメリット
次に、メガベンチャーで働くデメリットをご紹介します。
①労働時間が長い
一つ目のデメリットは、労働時間が長いことです。
メガベンチャーは様々な事業を展開している場合が多く、その分一人当たりの業務量も増えます。
常に高いレベルの能力が求められ、急な依頼にも対応しなければなりません。
月の残業時間が100時間を超えることも多く、体力がなければ体を壊してしまいます。
とにかくその会社の製品やサービスが好きで、経営者を尊敬しているような場合は問題ないかもしれません。
しかし、そういった思いが少ない人にとっては、あまり良くない労働環境と言えるでしょう。
本気でその会社で働きたいという強い思いがなければ、避けた方が良いです。
②部署異動や事業転換が多い
二つ目のデメリットは、部署異動や事業転換が多いことです。
メガベンチャーは短期間で急成長したケースが多く、事業の撤退が早いのが特徴的です。
うまくいかないと判断したらすぐに手を引き、新しい事業領域に参入します。
そのため、一年程度で部署異動になることもあり、仕事を極めるのが難しいのです。
幅広い職種を経験できると言えば聞こえが良いですが、ある分野のスペシャリストになることはできません。
何か一つの職種をやり続けたい人にとっては、マイナスな要素です。
また、常に新しいことを覚えなければならないため、ストレスに感じる人もいるかもしれません。
目まぐるしく変わる環境に適応する能力が必要です。
③成果を出さないと給料が上がらない
三つ目のデメリットは、成果を出さないと給料が上がらないことです。
実力主義の世界は良い面もあり、悪い面もあるのです。
社内の人間関係を駆使してなんとかやってきたタイプの人にとっては、厳しい環境かもしれません。
人間性が良くてコミュニケーション能力があっても、成果を出せなければ無意味です。
どれだけ多くの新規案件を獲得するか、どんな新しいサービスを開発するか、そういった点が評価基準になります。
したがって、未経験だとしても、ある程度自分で実力をつけてから入社するべきです。
働いているうちに力が身に付くだろうという甘い考えでは生き残れません。
何よりも成果が重視される、そんな厳しい世界であることを頭に入れておいてください。
④業務を教えてもらえない
四つ目のデメリットは、業務を教えてもらえないことです。
一人ひとりが多くの業務を抱えているため、教育する時間が取れない場合がほとんどです。
聞きたいことを質問できないため、自分の力で業務を覚えなければなりません。
時には確認すべきことを確認できず、大きな問題に発展してしまうこともあるでしょう。
そういった苦労は避けて通れないため、忍耐力が必要になります。
入社してしばらくの間は、誰よりも残業しなければ仕事を覚えられません。
これらのデメリットを理解したうえで、メガベンチャーに入社するかどうかを決めてください。
未経験でもメガベンチャーに転職できる人の特徴

未経験でもメガベンチャーに転職できる人の特徴を紹介します。
①チャレンジ精神がある
一つ目の特徴は、チャレンジ精神があることです。
メガベンチャーでは、新しい事業に挑戦する機会が頻繁にあります。
安定を退屈だと考え、常に新しいことに取り組みたい人にとっては最適な環境です。
実力主義の世界のため、チャレンジしなければ給料は低く、出世もできません。
自分の力を試したい人は、メガベンチャーで挑戦してみると良いでしょう。
②自発的に行動できる
二つ目の特徴は、自発的に行動できることです。
メガベンチャーでは基本的にあまり業務を教えてもらません。
したがって、人に聞かなくても自分で問題を解決できる人材に向いています。
指示を待つのではなく、自分からやるべきことを提案する。
そんなアグレッシブさが必要な世界です。
失敗を恐れず、人とは違う角度からアプローチし、結果を出し続けなければなりません。
③組織や職種の変化を楽しめる
三つ目の特徴は、組織や職種の変化を楽しめることです。
メガベンチャーでは部署異動や事業転換が多く、それに疲れてしまう人は不向きです。
経営者や組織体制の変更も頻繁に起きるため、常に新しい環境に身を置くことになります。
組織や職種の変化を楽しみ、自分の可能性を広げるチャンスだと捉えられる人には最適です。
④将来的に起業したいと考えている
四つ目の特徴は、将来的に起業したいと考えていることです。
メガベンチャーでは新規事業に携わる機会が多く、プロジェクトの進め方などをゼロから学べます。
若手でもプロジェクトリーダーになれるため、主体的に業務をこなす力を身に付けることができるでしょう。
経営者になるためには、現場経験が必須です。
現場のノウハウを頭に入れておけば、起業の際に必ず役立ちます。
メガベンチャーへの転職に強いおすすめの転職エージェント
メガベンチャーで働くメリット・デメリットをある程度把握できたかと思いますが、メガベンチャーに転職するにはどうすればいいのか?
それはズバリ「メガベンチャーに強い転職エージェントを活用する」ことです。
(コネ入社でない限りこの方法がベストです)
ということで、メガベンチャーの転職にめっぽう強い、おすすめの転職エージェントを紹介します。
マイナビスカウティング

あの人材サービス大手のマイナビが運営する、ハイクラス転職向け転職エージェントです。年収600万円以上を対象としており、登録した経歴や条件をもとに、経験豊富な転職コンサルタントや優良企業など からあなたにマッチしたスカウトが届くスカウティング転職サービスです。
商社、外資、ITベンチャー(重役向け)、メーカー海外営業に特に強いです。
さすがマイナビ系と言えるほど、どこにもない非公開求人をたくさん保有しています。
「転職サイトからがんがんメール来て迷惑」「選択肢多すぎて選べない」などでお悩みの人はこの手のスカウティングサービスはめちゃおすすめです。
なぜなら希望にマッチするものしか提案されないため、時間かけてでも良い求人あれば即座に動けるので。
マスメディアン
マスメディアンは、マーケティング及びクリエイティブ職種に強い転職エージェントです。
一般企業を含むマーケティングやデジタル分野の求人が多く、様々な種類の案件を手がけており、転職相談から入社までサポートしてくれます。
マスメディアンは、メガベンチャーのマーケター・デザイナー志望の人におすすめです。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、リクルートグループが手がける転職エージェントです。
転職支援実績はナンバーワンで、業界最大級の非公開求人があります。
基本的にどんな職種の人でも利用できるため、スキルがなくても安心です。
ジョブトラ20s
ジョブトラ20sは、第二新卒のための転職エージェントです。
20代に特化した国内有数の専門企業としての最適なキャリアプランを提供しています。
25万人以上のキャリア支援実績があり、未経験業界へのキャリアチェンジも可能です。
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プロコミット
プロコミットは、「ベンチャーをメガベンチャーに変える人材へ」というコンセプトの転職エージェントです。
ベンチャーに特化した求人が多数用意されているため、メガベンチャーで働きたい人には最適です。
他では見つからない小さなベンチャーの求人もあります。
※メガベンチャーに限らずベンチャー・スタートアップ転職に興味がある方は…
▼こちらの記事ではもう少々規模の小さいベンチャーや創業したてのスタートアップに強い転職エージェントを紹介しています。
エンジニアとしてメガベンチャーに転職をする人向け:おすすめ転職エージェント

先ほどはメガベンチャーに強い「総合型」の転職エージェントを紹介しましたが、エンジニア職としてメガベンチャーへの転職を考えている人はやはり「エンジニア特化型転職エージェント」を活用する方がベターです。
(というのもエンジニア特化型の転職エージェントはいくつか存在し、ベンチャー企業はエンジニアを中途採用する際は、エンジニア特化型エージェントに依頼することが多くなってきたからです)
なので、メガベンチャーxエンジニア転職におすすめの転職エージェントを紹介します。
これらの転職エージェントに1−2社ぐらい登録しておけば、自然とメガベンチャーのエンジニア求人が舞い込んできます。
・レバテックキャリア
→ ITエンジニアに特化した一番の大きい転職エージェント。とにかく求人数が多く、創業〜メガベンチャーのエンジニア求人まで幅広くカバーしている。
まずは1社として登録をおすすめ。
・Tech Stars Agent
→ ゲーム、WEBサイトなどを展開するITベンチャーに強い。また、アドバイザーが全員エンジニア経験者ということで、相談に乗ってくれやすい。
自社プロダクトをがんがん作りたい方におすすめ。
・IT求人ナビ
→ どちらかというとエンジニア初心者向けの求人が多く、入社後に研修プログラムが用意された企業を紹介してくれる。ある程度規模の大きいメガベンチャー志望者向け。
・GREEN
→CMでおなじみのGREEN。IT企業に特化した転職サイト。
・転職ドラフト
→ 企業からダイレクトオファーを受ける転職サービス。レジュメを登録したら後は企業からのオファーを待つだけ。現年収も言う必要ないので、普通に数百万円も年収がUPするケースも。
まとめ:やはり「起業家精神」を持つ人がメガベンチャーに転職成功しやすい

上述した「メガベンチャーに転職する人の特徴」の中で一番顕著なのが「起業家精神を持っているひと」です。
(これはメガベンチャーに関わらず、ベンチャー全体によることかもしれません)
起業家精神とは、「常識に囚われず、人から指示が来るまで待つことなく、自分で考え、行動にうつす」精神だと筆者は考えます。(やっぱ、ベンチャー業界の色んな人をみてきて、共通して活躍しているひとは、こんな人です)
チャレンジ精神があり、自分の力を試したい人は、是非メガベンチャーに転職してみてください!