通訳者と聞くと、ハリウッドスターで隣に座っている通訳であったり、国際会議で同時通訳している人を思い浮かべるかと思います。
私も何度か仕事で会ったことがあるのですが、通訳者ってやはりかっこいいですよね!
そんな言語最強の職種である通訳者になるために事前に知っておくべきことを解説してします。
通訳者になるには?資格・収入・学校を解説
通訳者になるには、それ相応の通訳スキルが必要です。通訳とは、その名の通り異なる2つ言語の”会話”を即時に変換することです。
具体的には通訳者になるためにはこんなことが必要です。
・ビジネスや国際会議での通訳者 → ビジネス通訳検定(TOBIS)1級レベル (ほぼネイティブレベル)になる
・観光ガイド → 流暢に話せるレベル(TOEIC 900点以上 ) or 国家資格「通訳案内士」取得する
・同時通訳者 → TOBIS 1級レベル+養成スクールでマスターする
通訳者の種類
同時通訳者
最高難易度の通訳。その名の通り、会話中に異なる言語を同時に変換するスキルを持っている。国際カンファレンスで大いに活躍。トレーニングを重ね、同時通訳のスキルを身に着けるとともに、2言語ともにネイティブレベルの言語力が必要。
逐次通訳者 (専門領域)
同時通訳とはことなり、会話の区切りに通訳していくひと。政治・医療・ビジネスの領域で活躍。専門性の高い内容のため、専門知識が必要。ビジネス領域で活躍。
観光ガイド
観光領域で活躍する通訳者。逐次通訳などと違い、会話ベースというよりかは観光地や文化、歴史を他言語で発信することがメイン。唯一資格が存在し、「通訳案内士」すると仕事がもらえやすい。ただ、2018年に法律が改正され、現在では「誰でも報酬を受け取り観光ガイドとして働ける」ことになった。
そのため、通訳案内士を取得せずとも、旅行会社や観光庁が主催しているガイド向けセミナーに受講して勉強し、観光ガイドとして働くひとが増えている。
通訳者になる方法
それでは、通訳者にはどのようになるのか?解説していきます。
専門性の高い同時・逐次通訳者になるには
前述の通り、同時・逐次通訳者は高い専門知識と通訳スキルが必須になります。
目安として、ビジネス通訳検定(TOBIS)1級レベル が、ほとんどの通訳会社の募集要件になっています。
また、専門性の高い通訳者を派遣する会社「サイマル・インターナショナル」や「ISS」では、通訳スキルが身に着けられる講座を開いています。医療やビジネス英語に関する講座など、かなりレベルの高そうな講座です。。
まず第一歩として、「通訳の基礎スキル」を身に付けたいと思っている人は通訳トレーニング「One Month Program」がおすすめです。
シャドーイングやリプロダクションという通訳トレーニングを徹底的にマスターできるプログラムです。
1か月間の集中講座で、自宅からオンラインで受けれるのもいいですね。
価格は29万円で高いですが、短期で通訳法を徹底的に習得できるのはいいですね。すぐにマスターしたい方は是非チェックしてみてください!
テンナイン・コミュニケーションのOne Month Program 詳細ページへ
観光ガイドになるには
COVID-19の影響でオリンピックが2021年夏に延期となりましたが、昨今の訪日観光客の増加に伴い、観光ガイドとして働くことは急増しています。
前述の通り、2018年に通訳案内士法という法律が改訂され、国家資格「通訳案内士」がなくても誰でも観光ガイドとして働けるようになりました。
なので、言語力、知識があればツアー会社や観光団体で応募可能です。(ガイド経験、通訳案内士があるひとが優遇されるようですが)
では一体どんな勉強をすればいいのか?
【Amazon】資格がなくてもインバウンドのツアーガイドになれる本 Kindle版
この本はまずツアーガイドになりたい人が最初に読むべき本かと思います。ガイドとしての心得、注意点、また個人ガイドとして稼ぐ方法など、初心者におすすめの内容が含まれています。
尚、通訳案内士を目指したいひとはこちらの本がおすすめです。スクールにすぐ応募するのではなく、まずはこの本を読んでみて、ご自分の向き、不向きを確認してみてください。
通訳者のキャリアパスは? 収入は?
さて、通訳スキルをばっちり身に付けた後は通訳者として働こう!
ということで、通訳者のキャリアパスをご紹介します!
端的に仕事をもらう方法は2パターンです。
通訳派遣会社 or 旅行会社から依頼をもらう
専門性の高い通訳者を派遣している通訳会社「サイマル・インターナショナル」 や 「ISS」に登録し、仕事を受注するという方法があります。
「ツアー会社や旅行会社」から観光ガイドの仕事を受けることもできます。
有名な通訳会社や旅行会社はこちらの記事で紹介していますので是非見てみてください!
通訳派遣会社・旅行会社から仕事を受注した場合の収入
専門性の高い同時通訳や逐次通訳の場合、報酬はかなり高額になります。1日でおおよそ5-6万円ほどが相場です。大規模なカンファレンスですと報酬は更に高くなるようです。10日働いただけで月収50-60万円にもなるということですね!
個人・企業・政府から直接受注する
通訳業においても、インターネットを使い個人で直接仕事の依頼を受けているひとも少なくないです。
通訳者としての実績を積めば、企業から直接仕事の依頼を受けている人も多いです。
通訳者のメリットはなんといっても「個人の力で戦える」という部分ですね。実力さえつければ派遣会社経由ではなくても仕事ももらえるようになります。(発注元からしても仲介手数料が発生しないからWin-Winです)
また、観光ガイドとして個人で発注を受けている人も多いです。
例えば、あの民泊最大のマーケットプレイス「Airbnb」では、ツアー・体験を販売する「Airbnb Experience」というサービスブランドが2017年からリリースされ、多くのプロツアーガイドが自身でツアーを販売しています。
このグローバリゼーションが進む世の中で、日本でも通訳者がもっと個人で仕事受けられる仕組みができるといいですね!
個人で直接受注した場合の収入
専門性の高い通訳の場合、報酬は大体派遣会社からの報酬の10-20%程上乗せされるイメージです。なので1日で6-7万円ぐらいです。また、観光ガイドの場合、1日の報酬はおおよそ2-3万円です。
自分でツアーを掲載した場合は完全歩合なので売った分収益となります!
業界関係者から聞いた話によると、Airbnb Experienceで稼いでいる日本にいるトップホストたち(観光ガイド)はすでに月間100万円以上稼いでいるようです!
まとめ:通訳者になるにはまずはこれから!
少しは通訳者に対する理解が深めれましたでしょうか?
個人的には、「今後個人で活躍する通訳者が増える」と確信しています。特にIT分野に精通している通訳者です。
いまから実績や知識をSNS発信し始めることをおすすめします!
フリーの通訳者が増えて企業や政府が取り合う未来がすぐそこに。
・ビジネスや国際会議での通訳者 → ビジネス通訳検定(TOBIS)1級レベルを取る!
・観光ガイド → 「ツアーガイドになるには」という本 からまずは読んでみる
・同時通訳者 → TOBIS 1級レベル+養成スクールでマスターする