「転職したいな」って思った時、とりあえずの第一歩として転職エージェント登録から始める方、多いですよね。
例えば転職エージェントの代表ともいえる有名なリクルートエージェント。非公開求人も多いですし、どの方向にキャリアを持っていくか、何がやりたいかなどを一緒に考えてくれてとても頼りになる転職のパートナーです。
でも「〇〇の職種につきたい!」とはっきり決まっている方には、実は大手の転職エージェントのような総合型転職エージェントでは物足りない場合があるんです。
そんな方にぜひ知っておいてほしいのが、「特化型転職エージェント」という選択肢です。
「特化型エージェント」って何?
特化型エージェントとは、特定の業界や職種に絞って転職サポートを行う転職エージェントのこと。
有名なエージェントかどうかで言えば、そんなに有名じゃないことも。「その業界の人なら知ってる」という規模な場合もあります。
たとえば、こんな特化型エージェントがあります。
・セールスラダー
→ 営業職特化型の転職エージェントで多忙な営業マンの転職活動を徹底的にサポートしてくれるのが魅力。
・【レバテックキャリア】
→IT・WeB業界への特化型転職エージェント
・【マスメディアン】
→マーケター転職特化型転職エージェント
・リアルミーキャリア
→時短転職も選べるママの転職特化型転職エージェント
特化型と総合型転職エージェント、どう違う?
特化型転職エージェントと総合型エージェントの違いはこんな感じです。
比較項目 | 特化型エージェント | 総合型エージェント (例:リクルートエージェント・ マイナビエージェント) |
---|---|---|
対象領域 | 限定された業界・職種に集中 | すべての業界・職種を網羅 |
アドバイザーの専門性 | 業界出身者が多く知見が深い | 幅広くカバーするため浅く広い傾向も |
求人数 | 特定業界の求人が豊富 | 全体としては多いが分野により差がある |
サポートの深さ | キャリア形成や面接対策が業界特化 | 幅広くサポートするが業界特有の知識は弱め |
特化型転職エージェントは、それぞれの専門分野に精通したアドバイザーが在籍しています。
だからより深い業界知識とマッチング力を発揮してくれるのが強みです。
業界特化型の転職エージェントはなぜ有利?特化型を選ぶメリット3点
- 業界に強いアドバイザーと出会える
同じ業界での転職を希望しているなら、用語や働き方、トレンドを理解してくれるアドバイザーが頼もしい存在に!自分が今の会社でできないこと、これからやりたい事も業界知識のあるアドバイザー相手なら話しやすいですよね! - 「非公開求人」や「独占案件」が豊富
特定分野に強いからこそ、企業との太いパイプを持ち、他には出ていない求人を紹介してもらえることも。
(実は私もこれでホテルレセプショニストに内定しました) - キャリアの棚卸しや戦略が的確
これまでの経験をどう活かすべきか、その業界における価値の見せ方を丁寧に指導してくれます!
どんな人に特化型が向いている?
それではどんな人が特化型転職エージェントを使うといいのでしょう?私はこんな人たちだと思います。
- すでにその業界の経験者、同じ業界でのキャリアアップを狙っている人
- 異業種からのキャリアチェンジで、未経験の希望業界内の常識や事情に不安がある人
- 今いる業界での自分の市場価値を知りたい人
- 「専門職」「技術職」「管理部門」など、職種に特化した転職をしたい人
異業種転職の実態って?
最近よく聞く「未経験者歓迎!」の異業種転職のおすすめって実際どうなんでしょう?リクルートにこんな記事が出ていました(2025年4月7日配信)
異業種転職をした人は全体の約48%で、「商社」や「人材業界」など一部業種では8割近くに達しています。
職種別では「営業・販売・カスタマーサービス」や「ITエンジニア」が多く、転職先としては「インフラ・官公庁・その他」などが目立ちます。一方、「医療・福祉」「金融・保険」は同業種内での転職が多い傾向にあります。
転職前の悩みは「自分に合う仕事がわからない」などが多く、転職後は「業務に慣れること」や「知識習得」が課題となっているようです。
「未経験者歓迎」「キャリアチェンジ歓迎」っていう職種もたくさんあるということですね!
▶リクルートによる「業界別異業種転職の実態調査」について、もっと詳しく知りたい場合はこちら
私がホテルに転職した流れ(特化型転職エージェントを活用)
以前の記事で少しご紹介しましたが、私は元々東証一部上場企業の営業職でした。そこからオーストラリア留学を経て、ホテルインターンシップを経験後に日本でホテルレセプショニストに転職しています。
帰国後に最初にしたのは複数の大手の転職エージェントに登録することです。
登録しては「ホテル」「レセプショニスト」の職種で仕事を探していたのですが、とにかく正社員のホテル求人が見当たらない。
どうにか近い仕事を探して応募してみても書類で落とされたり、面接に行っても「留学=遊び」扱いで笑われたりもしました。。
そんな中で見つけたのがホテル求人ドットコムというWEBサイト。
最初は聞いたこともないサイトで大丈夫かな?とも思ったのですが、むしろ逆でした。
大手転職エージェントで見つからなかった、探していたようなホテル関連仕事が山ほど掲載されていました!
その中でさらに私はホテル求人ドットコムの運営会社がやっているアイエヌジーエンタープライズ転職エージェントを利用。場合によっては、エージェントさんに面接の同行もしてもらいました。
エージェントさんが同行すると面接の最中に言葉をアシストしてくれますし、終わった後に自分の悪い点を率直に教えてくれるので、一人で面接に挑むのと全く違いました。
最終的にエージェントさん紹介の非公開求人に採用されました。
これぞ転職エージェントの強み、特化型転職エージェントの強みですね!
特化型転職エージェント5選
広告・マスコミ・マーケター転職なら特化型転職エージェント「マスメディアン」

マスメディアンはマーケティングやクリエイティブ職に特化した転職エージェントです。
「宣伝会議」「販促会議」といった書物を出版している宣伝会議グループが運営している転職エージェントで、その専門的なネットワークを活かしクリエイティブ系の求人を多く抱えています。
経営者や部門責任者と直接やりとりができるマスメディアンだからこそ、重要なポジションの求人依頼があったり、インハウスをはじめ営業・プロデューサー・WEB、デジタル系・CM・映像系など幅広い業界の求人が存在しています。
また、履歴書や職務経歴書作成のサポートや面接アドバイスなど転職に向けてのサービスも充実しています。
マーケティングやクリエイティブ職で、さらなるキャリアアップを目指したいという方におすすめの転職エージェントです。
実際にマスメディアンを活用してみた方の体験記録も記事にまとめているのでご参考ください。
マスメディアンに無料登録する
ITエンジニア・デザイナー専門の特化型転職エージェント「レバテックキャリア」

初回提案内定率90%、年収アップ率60%以上と確かな実績があり、はじめての転職という方にも安心です。
レバテックのキャリアアドバイザーはWebデザインの業界動向以外にも、最新技術について情報収集・発信を行っております。
まずは業界がどうなっているのか最新の情報・技術が知りたい、という方は情報収集目的でも登録しておくことをおすすめします。
また、職務経歴書や履歴書だけでなく、ポートフォリオについてもアドバイスがもらえるので、安心してポートフォリオも提出できます。
コロナ禍でも求人数は変わらず豊富にありましたし、オンライン面接の対策も充実しているので、今は転職はやめておいたほうがいいかな…という不安を払拭してくれます。
レバテックキャリアに無料登録する
営業特化転職エージェントセールスラダー

多忙な営業マンの転職活動を、徹底的にサポートというセールスマンへの特化型転職エージェントがセールスラダーです。
私も営業をしていましたが、一口に営業と言っても「ルート営業」なのか「新規営業」なのか、顧客は法人なのか個人なのか、多種多様な種類がありますよね。売るのがサービスなのか、物なのかにもよりますし。
自分の好みがどの営業なのかを見極めないと、転職後の世界が悲惨なことになります。人には向き不向きがあるから、営業は努力でどうにかなるものじゃないですからね。
営業職を極めたい方、キャリアアップしたい方に営業ならではのサポートをしてくれる特化型転職エージェントは大きな力になります。
【セールスラダーに無料登録する】
時短正社員のママ向け特化型転職エージェント「リアルミーキャリア」

画像提供元:https://www.realme-career.com/
リアルミーキャリアは、「育児をしながら働く」ママを支援する人材紹介サービスです。
取り扱っている求人は時短勤務等、育児をしながら働く方々の応募OKとしている企業の求人なのがママにとってうれしいところ。
妊娠出産を期に仕事から遠ざかっていたママたち、育休後に時短正社員になって、いよいよ本格的に職場復帰というママ達。育休後の復帰の方でもこれまでの職場なのに、子供の急病で急なお休みを取ったり、残業できない時短なのにノルマはそのままなんて話も聞きます。
子育てと仕事の両立を叶えるキャリアプランを一緒に考えてもらいましょう。
まとめ:特化型+総合型の併用がベスト
私のケースでは特化型転職エージェントさんで最後は決まりました。
でも特化型エージェントは専門性に優れていますが、選択肢の幅を広げるためには総合型エージェントとの併用もおすすめです。
私が登録していた大手の転職エージェントは希望職種は数が無かったものの、アピールの仕方やキャリア形成のアドバイス、職務経歴書の書き方などベーシックなところを整理してくれました。
それに自分では見つけられなかった企業を推薦してくれて、面接をしていく中でより業界知識が深まっていきました。
まずは1~2社ずつ登録して、実際にアドバイザーと話してみることで、自分に合った転職活動の進め方が見えてきますよ!