小さい子どもがいると、「少しでも働きたい」と思う一方で、こんな迷いを感じる方は多いのではないでしょうか。
「一時預かりって結構高い…」
「働いても結局プラスになるの?」
「助成ってあるけど、実際どれくらい安くなるの?」
この疑問に対して、結論からお伝えすると——
助成を使えるかどうかで、働く価値は大きく変わります。
私自身、現在助成を使いつつ一時預かりを利用しながら在宅ワークしています。
この記事では、一時預かりの相場から助成制度、そしてスキマバイトや在宅ワークとの収支バランスまで、現実的な視点で整理していきます。
一時保育ってそもそもなに?働いていなくても預けられるの?
一時保育(いちじほいく)とは、「保護者が就労や通院、リフレッシュなどの理由で家庭で子どもを保育できないときに、保育園などの施設が一時的に子どもを預かるサービスのこと」です。
対象は主に、保育園などに通っていない未就園児で、利用する理由は自治体や施設によって多少異なりますが、パートや短時間の仕事、急な用事、育児の負担軽減など、幅広く認められています。
利用時間は数時間から1日単位まで対応していることが多く、働く日だけ預けるといった柔軟な使い方ができるのが特徴です。料金は1時間あたり数百円程度が一般的で、後述しますが自治体によっては助成制度が利用できる場合もあります。
このように一時保育は、保護者の事情に合わせて子どもを預けられる、子育てと仕事や生活を両立するためのサポート制度です。
でも一時保育って知っている人は知っているけれど、登録が面倒くさかったり、予約も前々からいれなくてはいけないので(私の施設は一か月前から先着順)「なんか面倒だから」で使ったことない人も結構いるんですよね。
数か月前の私も実はそうでした。
一時預かりの料金はどれくらいが普通?
一番気になるのは料金でしょう。リフレッシュに使えるとはいっても「子供を預けるのに半日で5000円くらいかかる」としたら、預けるのをためらいますよね。
ではまずは前提として、一時預かりの全国的な相場を見てみましょう。
一般的には、1時間あたり400〜800円程度が多く、4時間利用すると約1,600円〜3,200円程度に収まるケースが中心です。つまり、「4時間で2,000〜3,000円前後」がいわゆる平均ラインです。
筆者である私が利用経験のある一時保育の金額は4時間でだいたい4,500円くらいで、全国平均と比べるとやや高めではあります💦でも都内で利便性も高く、まわりの施設も同じくらいなので、本当に金額はお住いの場所によるようです。
実はかなり重要な「助成制度」
ここで見落とされがちなのが、一時預かりに対する助成制度です。
一時預かりは、国の制度として全国の自治体が実施している事業で、家庭の事情に応じて利用できる仕組みになっています。(男女共同参画局)
そして多くの自治体では、利用料の一部を補助する制度が用意されています。
所得に応じた補助(全国的に多い)
例えば、多くの自治体で共通しているのが、所得に応じた補助です。
・生活保護世帯:最大3,000円/日
・住民税非課税世帯:最大2,400円/日
・低所得世帯:最大2,100円/日
といった形で、利用料が軽減される仕組みがあります。 (二本松市公式サイト)
この場合、利用料金によってはほぼ全額がカバーされるケースもあります。
自治体ごとの独自支援
さらに、自治体によっては独自の補助制度を設けていることもあります。
例えば、
・月額で補助が出る
・第1子から対象になる
・年間上限で補助がある
など、内容はかなり幅があります。
東京都のように、ベビーシッター利用に対して補助を出しているケースもあり、利用のハードルを下げる取り組みが進んでいます。 (fukushi.metro.tokyo.lg.jp)
つまり、「同じ一時預かりでも、住んでいる場所によって負担は大きく変わる」
というのが現実です。
助成があると実際いくら変わる?
例えば、4時間4,500円の一時預かりを利用した場合で考えてみます。
もし1時間あたり1,000円の補助があれば、
4時間で4,000円の補助となり、実質負担は500円程度になります。
さらに補助が手厚い地域では、実質無料に近くなるケースも実は珍しくありません。ここが、一時保育を利用した上で「働くかどうか」の判断において非常に大きな分岐点になります。
実際に預けて感じた一時保育の弱点と注意点 3点
私が実際に感じた一時保育の弱点がいくつかあります。
①保育園激戦区では一時保育の登録すらできない
都内在住ですが、6,7か所の保育園に問合せして登録できたのが1か所でした。
どこも登録者がいっぱいで、新規登録を停止している保育園も多いようです。
登録のための予約すら1,2か月待ちのところもありました。
少子化ですが激戦区では保育園が足りていない、待機児童が出ているという話もよく聞きますから当然なのですが、あきらめずにいろいろな保育園に連絡をして探してみてください。
②登録ができても、1か月前の予約で予約満杯
無事に登録ができても、預かりの予約は1か月前という箇所がほとんどです。キャンセルが出ることもありますが、基本預けたい日にちの一か月前には連絡する必要があります。
(「〇月の予約は〇日から開始します」というところが多いです)
③曜日固定で預かりを依頼できないので、パートなどの固定シフトに入れない
月水金固定で、という形で預けられないのが一時保育の辛いところ。
パートなど固定シフトが必要な仕事には利用しにくいと感じます。
一時預かりに預けて短時間働いた場合のリアルな収支:3パターン
では、実際に働いた場合はどうなるのでしょうか。
①スキマバイトの場合
最近よく使われているのが、スキマバイト(スポットワーク)です。タイミーがとくに有名ですね!
シフトに縛られずに働ける日、働ける時間の案件に応募するので、固定曜日の預かりができない一時保育の弱点にも適しています。
時給は1,000〜1,300円程度が多く、4時間働くと4,000〜5,200円ほどになります。
一時預かりの助成がない場合は、預かり代とほぼ同じで「トントン」になりがちです。
しかし助成がある場合は、そのまま収入がプラスになる構造になります。
②在宅ワーク(初心者)の場合
在宅ワークは、データ入力や画像加工などから始める方が多いですが、最初は時給換算で500〜1,200円程度に落ち着くことが多いです。
そのため4時間で2,000〜4,800円ほど。
助成がなければ赤字になる可能性もありますが、助成があればトントン〜少しプラスになるラインです。
③在宅ワーク(スキルあり)の場合
一方で、動画編集やWebライティングなど、スキルがある場合は時給1,500円以上も珍しくありません。
この場合は、一時預かりを使っても十分に利益が出る状態になります。
お金だけで判断すると見落とすもの
ここまで読むと、「結局お金次第」と思うかもしれません。しかし、実際にはそれだけではありません。
一時預かりを使うことには、目に見えない価値があります。
自分の時間が持てる
ほんの数時間でも、子どもと離れて過ごす時間は、想像以上にリフレッシュになります。
気持ちに余裕ができることで、結果的に育児にも良い影響が出ることが多いです。
将来の収入につながる
在宅ワークなどは特に、最初は稼げなくても、経験を積むことで単価が上がっていきます。
仕事を始める最初のきっかけとなる一歩としての意味はとても大きいものです。
Threadsでも「タイミーをやったら久しぶりにママとしてではなく個人としてみてもらえた。しかもやることに感謝してもらってお金までもらえて自己肯定感が上がった!」という投稿を見たことがあります。
妊娠・子育てや結婚を機に仕事を辞めていた人が、短時間でも仕事に触れることで、再び仕事を始めたりスキルアップに関心を持ついいきっかけになります。
子どもの成長機会にもなる
一時預かりは単なる「預け先」ではなく、子どもにとっては社会との関わりを持つ機会でもあります。
私には3人子供がいますが、上二人は幼稚園入園まで預ける必要が無かったので自宅保育していました。
今1歳の三人目を一時保育に預けていますが、保育士さんのプロの技とお友達との社会生活の中で成長が目まぐるしいです。教えてもいないコップで牛乳が飲めたのも、一人でラーメンを食べているのも、順番で滑り台が滑れているのも感動ものです。
新しい環境で過ごすことが、成長につながるんでしょうね。
2026年からは「こども誰でも通園制度」で預かりが変わる!
子供を自宅保育できるのに、わざわざお金を払ってまで子供を預けたくないという方もいますよね?
そんな方にも知っておいてもらいたいのが「こども誰でも通園制度」です。
「保育園などに通っていない未就園児でも、保護者の就労の有無に関係なく、一定時間だけ保育施設を利用できる制度」です。
2026年度から本格的に始まる国の新しい仕組みで、主な特徴は次のとおりです。
- 対象:主に0歳6か月〜満3歳未満の未就園児
- 利用理由:不要(働いていなくても利用できる)
- 利用時間:月10時間まで
- 目的:子どもの成長や集団経験の機会をつくること
- 料金:比較的安価(自治体により異なるが1時間300円前後が目安)
この制度は、保護者のための「預かり」ではなく、子どもがさまざまな環境に触れる機会をつくることを目的としています。
そのため、長時間働くための一時預かりとは異なり、短時間・低コストで利用できる補助的なサービスという位置づけになります。
「こども誰でも通園制度」と「一時預かり」ってどう違うの?
「誰でも通園制度」と「一時預かり」は別物です。簡単にまとめた表がこちら↓
| 項目 | 一時預かり | こども誰でも通園制度 |
|---|---|---|
| 目的 | 保護者のため | 子どもの成長のため |
| 利用理由 | 仕事・用事・リフレッシュ | 不要(誰でも利用可) |
| 利用時間 | 長時間OK(4〜8時間など) | 月10時間まで |
「誰でも通園制度」は、親が預けるための制度ではなく、子供のために少しだけ保育所に通わせる制度です。
たくさんのお金を払ってまで一時預かりに預ける気は無くても、未就園児の内から子供を社会に触れさせる機会を得られるのは子供にとってもプラスになると思います。
そして子供と一緒にいるのが当たり前になっていたママも、少しの時間「自分だけの時間」を得ることができます。
私は「誰でも通園制度」の話を聞いたことがきっかけで、お試しで保育園に預けることをきめました。
そして助成の利用に気づき、現在は週3日の一時預かりを利用するようになったので、この制度のスタートは保育園利用のいいきっかけになりました。
最後に:どう判断するのが正解か
ここまでを踏まえると、答えはとてもシンプルです。
短期的なお金だけで判断しないこと。
助成がなければ、一時預かりに預けて働いても、確かに保育料でトントンか赤字になることもあります。
しかし、
・助成を活用する
・スキルを積み上げる
・長期的な収入につなげる
この視点を持つことで、一時預かりは「コスト」ではなく「投資」に変わります。
まとめ
・一時預かりは4時間2,000〜3,000円が平均
・助成を使うと負担は大きく下がる
・助成の有無で収支は大きく変わる
・スキル次第でしっかり利益化できる
そして一番大切なのは、「今いくら得か」ではなく「将来どうなるか」で考えることです。
少なくとも私は保育士のプロの方たちに子育てを助けられ、子供も楽しく保育園の時間を満喫し、心にゆとりをもって働けるようになりましたので、ぜひおすすめしたいと思っています。



































