なぜスイスのママは育休14週後すぐパート復帰?日本との4つの違い

転職・キャリアアップ

先日、在日スイス人の友人とおしゃべりしていて、びっくりしたことがありました。

彼女の妹はスイスで育休を終えて、今は週3日だけ働いているとのこと。
しかも、旦那さんもパートタイム勤務で曜日を分けて子育てしているというんです。

「えっ、なんでそんなことができるの??」とびっくりしました。
今回はスイスの働き方事情と、日本との育休・キャリアへの考え方の違いについてをまとめてみました。

スイスの育休と復帰後の働き方

まずスイスってそんなに馴染みのある国じゃないので、簡単にスイスの育休事情をご紹介します。

女性の育休期間は14週間と、日本より短め。でも当然として父親も育休として2週間の休みがあるそうです。

そして大きな違いが復帰後のフレキシブルさ!なんと多くの家庭が、パートタイム勤務(50〜80%など)を選択するそうです。そして夫婦で曜日を分けて仕事と育児を分担するのが一般的とのこと。

つまり、「ママだけががっつり長く休む」よりも、「夫婦で復帰後に無理なく続けられる仕組みと習慣」があるんです。

スイスではパートタイムからフルタイムに戻すのもスムーズ??

もうひとつ驚いたのは、スイスでは一度パートタイムになっても、フルタイムに戻すのが自然なことだということ。

たとえば…

  • 子どもが小さいうちは週3日勤務(フルタイムの60%)
  • 小学生になったら週4日(フルタイムの80%)
  • 余裕が出てきたらフルタイムへ変更

みたいに、働く時間をライフステージに合わせて調整できる職場が多いそうです。

パートタイムでも責任ある仕事を任されるし、「キャリアが止まる」という感覚も少ないのが羨ましい…!

日本の育休と復帰後の働き方

では私たち日本の育休はどうでしょう?制度的には最長2年までOK。そして手当も出ます。これって世界的に見てもかなり手厚い制度ではあるようなんです。

でも復帰後は…

ママが頑張ってフルタイム継続or ママが頑張って時短の二択になりがち。

時短だと「責任ある仕事ができない」「キャリアにブレーキがかかる」と感じる人も。なにより夫婦で時短を分け合うスタイルは、まだ少数派です。

日本でも、こんな働き方が広がったらいいな

日本でもリモートワークやフレックスタイムなど、
少しずつ柔軟な働き方が広がってきていますよね。

でもまだ、「ママが一人で時短でがんばる」みたいな構図になりがち。

スイスのように、「夫婦で自然に協力できる働き方」や「パートからフルへの移行がもっと柔軟になる仕組み」が広がれば、育児とキャリアの両立が、もっと自然で楽しいものになるんじゃないかなと思いました。

「時短で働くくらいなら、辞めたほうがマシ」って本当?

残念ながら日本では、出産を期に女性のキャリアが本人の意図せず変わってしまうことが多いですよね。

よくこんな声を聞きます。

「時短で働いてもお給料が下がるし、保育料でほとんど消えちゃうから…」
「だったら、もう退職したほうがいいかなって思っちゃう」

たしかに数字だけ見ると、「プラマイゼロ、むしろマイナス?」と感じることもありますよね。

でも、それって本当にもったいないと思うんです。

  • 仕事を通じて社会とのつながりを持つこと
  • 自分のキャリアを“止めない”こと
  • 子どもが大きくなったとき、フルタイムに戻りやすくなること

今は見えにくいけど、「働き続ける」ことには長い目で見た価値があるんですよね。

スイスのように、働く時間もペースも柔軟に変えられる環境があれば、「少しずつでも働きながら続ける」ことが、もっと前向きに選べるようになるはず。

多くの日本企業は個人個人の頑張りで仕事をまわそうとしています。

一時的に抜ける人の分を人員を増やすわけでもなく、残された人の現場の頑張りで補わせるから、「一時的に抜ける」のも「一時的に切り抜ける」のもみんなが辛くなるという悪循環。

海外のように個人の頑張りに頼らず、企業側が状況を整えないと、負担は個人に集中してしまいます。

女性が「ママ」となったとたんに無理やりキャリアを変えられてしまうのではなく、自分で無理なくキャリアを選んでいける仕組みと考えが日本にもっと浸透してほしいと思います。

え、日本人って働きすぎ?長期休暇が“当たり前”な国と“我慢”する日本の違い

日本とスイス仕事復帰の4つの違い

日本とスイスの仕事復帰の違い4点をまとめてみたいと思います。

  1. 育休の“そもそもの長さ”が違う!
    • 【スイス】法定14週だけど「これで一区切り!」と割り切り復帰
    • 【日本】最長2年までOK!じっくり休めるけど、復帰のタイミングが悩ましい
  2. 復帰後の働き方“バリエ”が超豊富
    • 【スイス】「週3日・フルタイムの50%」「午前だけ・フルタイムの60%」なんて当たり前!曜日も時間もフレキシブル!
    • 【日本】「フルタイムか時短(6時間前後)」が主流。もうちょい中間がほしいところ。
  3. パパの育児参加度がナチュラルすぎる
    • 【スイス】父親も2週間の休み+パパもパートタイムで一緒に育児。あえて「イクメン」なんてわざわざ言わない。
    • 【日本】パパ育休&パパ時短はまだレアケース。ママのワンオペになりがちなのも現実…
  4. パートからフルタイム復帰のハードル感が全然違う
    • 【スイス】「赤ちゃん・幼児時期→フルタイムの60%の仕事、小学生時期→フルタイムの80%の仕事、余裕ができたら100%に戻す」と段階UPがスムーズ
    • 【日本】一度時短に入ると「残業できないよね?」と見られてしまいがちで戻しにくい

おわりに

スイスの「14週でパッと切り替え→好きなペースで働く」スタイル、ちょっと羨ましいですよね。

育休の長さや制度の充実も大切だけど、「その後、どう働き続けられるか」こそ本当のカギかもしれません。

自分に合ったペースで、家族と協力しながら、育休後の働き方バリエをもっと増やせたら
キャリアも人生も大事にできる。
そんな選択肢がもっと日本にも増えてほしいなと思います。

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