まわりに育休を取得した男性はいますか?
以前は「男性が育休を取るなんて珍しい」という時代でした。
でも現在では大企業だけでなく、中小企業や公務員にも広がりつつあります。
私の周りでも3か月以上の長期育休取得をした旦那さんが6人もいます!
背景には、国が男性育休を後押しする制度改革があります。
2022年には「産後パパ育休(出生時育児休業)」が新設され、子どもの出生直後に育休を取得しやすい環境が整いました。
さらに企業側にも育休取得状況の公表が求められるようになり、
「男性育休を取得しやすい会社」であることが採用活動にも影響する時代になってもいます。
だから現在は、「育休を取得すること」が昔ほど「凄いこと」ではありません。
本当に問われるのは、「その育休期間を家族のためにどう使うか」です。早速見ていきましょう!
長期育休のメリット・デメリット
もちろん、長期育休にはメリットばかりではありません。
私の周りに偶然にも3か月以上の長期育休を旦那さんが取得した家庭が6軒あります。
実際に取得した家庭を見ると、良い面も課題もありました。
メリット
1. 妻の産後回復につながる
出産は交通事故に例えられるほど体へのダメージがあります。
特に帝王切開は手術でもあり、数週間から数か月かけて回復していきます。
私自身3人帝王切開で出産しているので、おなかの痛みが引くまでに1か月から3か月かかりました。
切腹と同じですからね。実際のところ。。
その間に家事や上の子のお世話まで抱えてしまうと、心身ともに疲弊してしまいます。
夫が育休を取得することで、母親は安心して身体を休められることが大きなメリットです。
2. 子どもとの絆が深まる
毎日オムツを替え、抱っこし、寝かしつけをすることで、父親としての自信も育っていきます。
「赤ちゃんが泣いたらママ」という状態ではなく、「パパでも安心」という関係を築けるのは、
長期育休ならではです。
3. 家事スキルが身につく
料理や洗濯、掃除などを一通り経験すると、復職後も自然と家事を分担できるようになります。
育休中だけ頑張るのではなく、その後何年も続く夫婦の協力体制を築けるのは大きな財産です。
夫婦共働きを予定している家庭には、旦那さんの家事スキルはとても大事な要素です。
産後も奥さんが家事育児仕事と一人でこなしていると、いつかひずみが生じます。
デメリット
一方で注意したい点もあります。
・収入が一時的に減る場合がある
・職場への申し訳なさを感じる人もいる
・職場によっては出世に影響が出る職場もある
・家にいる時間が長いため、夫婦間のコミュニケーション不足や価値観の違いが表面化しやすい
これまで夫婦ともに外で働いていた二人が急に一日中一緒にいることで、これまで見えなかった相手の欠点が気になってくることも。これは友人の家庭も想定外だったそうです。
実際の長期育休 成功事例 3件
成功事例① 教員のお父さん「上の子担当」を1年間やり切る
1年間の育休を取得した教員のお父さん。
新生児のお世話はもちろんですが、それ以上に力を入れていたのが上の子の生活を全面的に支えることでした。
- 保育園の送迎
- 食事づくり
- 洗濯
- 掃除
- お風呂
- 寝かしつけ
お母さんは赤ちゃんのお世話に集中でき、上の子も生活リズムを崩さずに過ごせたそうです。
さらに驚いたのは、家事育児が落ち着いた休憩時間を活用して資格取得にも挑戦していたこと。
「今しか勉強できないから」と家族を後回しにするのではなく、家族を支えた上で自分の時間を作るという姿勢でした。育休復帰後は、その資格を活かして昇進試験にも挑戦する予定とのことです。
成功事例② 国家公務員のお父さんは育休3か月で家庭も仕事も充実
国家公務員として働くお父さんは、その職場のメンバーで初めて3か月の長期育休を取得したそうです。
奥さんは帝王切開で出産し、産後の回復が思わしくありませんでした。
そのため、
- 赤ちゃんのお世話
- 完全ミルクでの授乳
- 夜間対応
- 家事全般
をほぼ100%担当。奥さんは安心して体を休めることができました。
育休取得前は、「長期間仕事を離れて大丈夫だろうか」と不安もあったそうですが、復帰後は持ち前の能力と努力で周囲の信頼を得て、むしろ出世コースへ。
その後、海外への長期赴任にも選ばれたそうです。
「育休を取るとキャリアに不利になる」というイメージを覆す好例と言えるでしょう。
成功事例③ 上場企業勤務のお父さんは離乳食まで担当
3か月の育休を取得した上場企業勤務のお父さん。
炊事・洗濯・掃除だけでなく、
- 離乳食づくり
- 食材の買い出し
- 赤ちゃんのお世話
まで積極的に担当。
お母さんは安心して体調を整えながら育児に向き合うことができたそうです。
「お父さんだからできない」という雰囲気は一切なく、必要なことは調べながら一つずつ覚えていったとのことでした。
3家庭に共通していた成功の秘訣
3家庭に共通していたのは、
- 家事育児を「手伝う」ではなく「担当する」
- お母さんを休ませることを最優先に考える
- 自分の予定より家庭を優先する
- 自己研鑽は家事育児を終えてから
という姿勢でした。
現在も3家庭とも夫婦仲は良好。
お母さんも時短勤務などで無理なく仕事へ復帰し、お互いに支え合いながら生活しています。
ちなみにThreadsに今回のことを投稿したら、こんなコメントをもらえました。

やはり成功する家庭はみんな共通していますね!
残念ながら逆効果になってしまった事例3件
一方で、育休を取得しても奥さんから「取ってくれなければよかった」と言われてしまうケースもありました。
もちろん、どの家庭にも事情があり、一概に良し悪しを判断できるものではありません。しかし、育休中の過ごし方によっては、本来の目的から外れてしまうこともあります。
ケース① 人目を避けて家にこもる
「育休を取っていることを周囲に知られたくない」と言って、奥さんが期待していた上の子の保育園の送迎には行ってくれなかったそうです。
それなのに旦那さんは日中はジムへ行くか、自宅でずっと過ごしたりすることが多かったそうです。
それでも旦那さんのできる範囲で赤ちゃんのお世話や上の子の習い事には関わっていたものの、奥さんからすると負担の大きい家事や日々の細かな対応はほとんど残ったまま。
「育休なのに、一人で頑張っている感覚が変わらなかった」と感じたそうです。。
ケース② 自由時間を優先してしまう
3か月の育休を取得したものの、1か月目から奥さんに相談なしに「今日は出かけてくるね」と一人で外出。
また、赤ちゃんのお世話も指示されないと動かず、お願いすると不機嫌になることも。
「育休を取っているのに、結局してほしいことも言わないとしてもらえないし、言っても自分が息苦しいだけだった」という奥さんの言葉が印象的でした。
ケース③ 資格勉強を優先
「資格取得の勉強をしたい」と部屋にこもり、日中も家事育児への参加が少なかったケース。
資格取得自体は素晴らしいことですが、育休の目的はまず家庭を支えること。
その優先順位が逆になってしまうと、お母さんには「一人で育児をしている」と感じられてしまいます。
Threadsにもこんな方がいました。

もう、分かりすぎますね!この状況。本当に心中お察しします。。
なぜ「産後の恨み」は何年経っても忘れられないのか
「産後の恨みは一生」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。
これは決して大げさではありません。
産後は睡眠不足、ホルモンバランスの急激な変化、慣れない育児への不安が重なります。
そんな人生で最も大変な時期に、「一緒に頑張ってくれた」という記憶は一生の感謝になります。
反対に、「私はこんなに苦しいのに、どうして一人だけ自由なの?」という記憶も、何年経っても心に残りやすいのです。
実際、今回紹介した残念なケースでも、お母さんたちは「育休を取ってくれたこと」ではなく、
「育休中の行動」に失望していました。
つまり、問題は育休取得そのものではなく、育休中の優先順位だったのです。
成功した家庭に共通していた心理学的なポイント
心理学には「知覚されたサポート(Perceived Support)」という考え方があります。
これは、「実際にどれだけ手伝ったか」ではなく、「支えてもらえていると相手が感じられるか」が幸福感を左右する
というものです。
例えば、毎日「何かやることある?」と聞かれるより、
- 洗濯を回しておく
- 保育園へ迎えに行く
- ミルクを作る
- ゴミをまとめる
など、自分で考えて動いてくれるほうが、「支えてもらっている」と感じやすくなります。
今回の成功した3家庭のお父さんは、まさにこれを自然に実践していました。
「言われたことだけやる」のではなく、「次に必要なことを自分で考える」という姿勢が共通していたのです。
奥さんがやってほしいことを察する能力と、家事育児を自分事として自分で行動を起こすのが大切だと思います。
これは仕事でも評価される能力ですが、家庭でも同じことが言えます。
だからこそ、紹介した国家公務員や教員の方が仕事でも高く評価されているのは偶然ではないのかもしれません。
「育休=家族への投資」という考え方
育休という言葉から、「仕事を休む期間」という印象を持つ人もいるかもしれません。
でも成功した3人に共通していたのは、「育休は自分が休む期間ではない」という認識でした。
家族を支え、妻が安心して産後を過ごせる環境を整えた上で、空いた時間に資格取得や自己研鑽を行っていました。
その結果、
- 家庭では夫婦関係が良好になる
- 子どもとの信頼関係が深まる
- 復職後も仕事で評価される
という好循環が生まれています。
まとめ:長期育休は夫婦関係もキャリアもプラスにできる
今回ご紹介した成功事例では、育休取得後も夫婦関係は良好で、お父さんたちも仕事で活躍を続けています。
「育休を取ると仕事に悪影響がある」という考えは、少しずつ変わりつつあります。
一方で、家族を支えるという本来の目的を忘れてしまうと、「産後の恨み」として長く心に残ってしまうこともあります。
長期育休は、家族にとっても、自分自身の人生にとっても、大きな財産になり得る制度です。
育休を「何か月取るか」ではなく、「育休期間をどう過ごすか」。
その積み重ねが、夫婦関係にも仕事にも、未来の自分にも大きな違いを生み出すのではないでしょうか。
育休はキャリアを止める時間ではなく、人生全体を豊かにするための「家族への投資」と考えることで、その価値はさらに大きくなりますよ!




































