夏休みも後半戦。お盆もそろそろですがまだ予約をしてなくても、「今からでも旅行をしたい!」と思う方もいますよね?
その中でも困るのがホテル予約。特に最近のホテルの金額は、値上がりすぎてとても家族分払えないということも。
ホテルの値段はマグロと同じで時価。需要がある時はグーンと値段が上がるし、需要が無ければ同じサービス内容でも値段が下がります。
今回の記事はそんなホテル予約の仕方について元新宿勤務のホテルマンの視点で、私が実際にやっている方法をご紹介します!
なぜ予約サイト毎に値段が違うの?
ホテルを予約する時、予約サイト毎に値段てことなりますよね?
一番の理由は予約サイト毎にホテルが払う手数料のパーセンテージが異なるからなんです。
安い手数料のところや、少し手数料が高くてもたくさん集客できるサイトには安く提供します。
でも手数料が高いサイトで安い値段で販売すると、当然利益が下がってしまうのでホテルも利益を上乗せせざるを得ないんです。
ちなみにこれ、私の担当美容師さんも言っていました。
「予約サイトの手数料が高過ぎて、上乗せしないと利益が出ないから
カット料金も上がっちゃうんです。でも予約サイト使わないと新規顧客ってなかなか取れないから
予約サイト頼りになっちゃいますよね」
ホテルも同じですね。
これに加えて、利益を上げつつ、いかに満室にするかでホテルの予約調整部門は日々、近隣の他のホテルの金額を確認しつつ部屋の空き状況で予約サイト毎に値段を上げ下げしているのです。
【共通】ホテルをお得に予約するための基本テクニック!
まずは基本テクニックを見てみましょう!ネットでホテルを予約する時のお得な予約方法は共通しています!
1. 各種予約サイトを比較して価格差をチェック
同じホテルでも、掲載されている価格やプランが異なる場合があります。必ず価格を見比べてから予約しましょう。
私が最初にまず使うのはトリバゴでの金額比較です。
色々な予約サイトの中での最安値を表示してくれるので、基本はそこでお目当てのホテルの最安値を狙います。
2. 平日や閑散期を狙う
週末や連休よりも当然平日の方が需要がありません。特に日曜日と月曜日は埋まりにくいので、日曜日と月曜日の宿泊は料金が安いことが多いです。夏休みやクリスマス、桜の時期や特定のお祭りの時期はもちろん混んだりしますけどね。安く泊まれるケースが多く、ホテルも満室にするために直前割や当日限定プランを出すことも。
3. 「早割」「直前割」プランを活用
なんといっても早く予約を取るのは一番簡単に安く予約をとる方法です。夏休みを見越したりして90日以前に予約したのと、7月に取るのでは価格は全然違います。早めの予約で割引される「早期予約割引」は本当にお得です。
逆に直前だからこその「直前割プラン」もありますけど、それはあればラッキーという事で確約ではないので。
私が働いていた時、外国人の方は1年後の予約を取ることが普通にありましたし、東京オリンピック開催が決定したばかりの頃は「オリンピックの日の予約を取りたい」という問い合わせが多数ありました。
4. ポイント即時利用でその場の支払いを割引
どの予約サイトもポイントを使えることが多いので、そのためにポイントを貯めておくのもいいですよね。
貯まっているポイントは支払い時に即時利用可能。使えばその場で実質値引きになります。
5. ふるさと納税を活用
私は去年草津の楽天ふるさと納税を使用してお得にホテル宿泊しました!ふるさと納税の宿泊券を先に購入し、クーポンが返礼でもらえる自治体にふるさと納税をします。その後、クーポンが獲得できるので、希望の対象ホテルを予約する時にクーポンを使用します。そしてその地域の役場からふるさと納税の証明書が送られてくるので、それを確定申告で自分で使用する流れです。ちなみに草津らしくおまけに入浴剤がついていて面白かったです。
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6.株主優待を購入やメンバーシップ登録
一部のホテルでは株主優待が適用できますね。JR東日本の株主優待を保有していますが、関連のホテルの宿泊券が優待としてもらえたりします。また東横インなどでは、ホテルのメンバーシップに登録することで、一般のサイトよりお得料金でホテルのサイトから予約できるところもありますね。
ネット予約でお得にホテル予約!じゃらんと楽天トラベルの違いは?
ちなみに私が働いていたホテルで一番集客ができたのが、じゃらんと楽天トラベルです。今記事を読んでいる人の中にも使っている人も多いと思います。
他にもセールの多いYahoo!トラベルや高級路線の
一休.com、
Expedia,Booking.comなどの海外サイトもありますが、この二つは扱っているホテルの数や出されている部屋数、お得なキャンペーンなどが特にたくさんあるのが魅力です。
ちなみにこんな違いがあります。
特徴 | じゃらん | 楽天トラベル |
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運営会社 | リクルート | 楽天グループ |
主なポイント | Pontaポイント・dポイント | 楽天ポイント |
クーポン | 種類が豊富・併用OKのものも | 高額割引クーポンが多い |
キャンペーン | スペシャルウィークなど頻繁 | お買い物マラソン、スーパーセール |
向いている人 | dポイント/Pontaユーザー、値引き重視派 | 楽天経済圏ユーザー、ポイント重視派 |
どちらもお得に予約をするには、ポイントを使ったり、キャンペーンを使うのが基本!さらに二社を比較してみます。
【楽天トラベル編】お得に使うためのポイント
1. 楽天スーパーセール&お買い物マラソンを活用
これらの期間中はポイント倍率が大幅UPし、クーポンも大量に配布されます!もちろん事前エントリーをお忘れなく!狙ってる人はセール開始と同時に予約する人も多いので、セール日までに泊まりたいホテルの目星をつけてお気に入り登録しておくと◎。会員ランク別にクーポンがある場合もありますよ!
2. 「0と5のつく日」を狙う
楽天カードを持っているなら、毎月5・10・15・20・25・30日は、楽天カード支払いでポイント5倍!旅行予約も対象です!もらえるポイントアップ⤴でお得に予約しましょう!
3. SPU(スーパーポイントアッププログラム)で還元率アップ
楽天モバイル、楽天証券など他の楽天サービスを利用していれば、最大16倍までポイント還元率がアップします。取扱いジャンルの多い楽天ならではの仕組みですね。
【
じゃらん編】お得に使うためのポイント
1. 併用可能なクーポンを活用
じゃらんはクーポンが豊富で、併用できるケースも多数。期間限定の「じゃらんスペシャルウィーク」なども狙い目です!あらかじめホテルの目星をつけておいて、予約の準備をしておきましょう。
2. Pontaポイント・dポイントが貯まる&使える
Pontaポイントとdポイントに対応しているので、auユーザーやdアカウント持ちの人は特にお得です!
3. リクルートカードでさらにお得
リクルートカードを所有している方は、リクルートカード利用で1.2%のポイント還元。予約に使えばさらに割引になります!
このように楽天トラベルもじゃらんもお得に予約する方法がたくさんありますが、前述したトリバゴで比較して海外サイトのセール価格の方が安い場合もありますし、そのホテルの公式ページの予約の方が安い場合もあります。価格を比較してから予約しましょう!
最低価格保証のトクー!は直前の予約にピッタリ!
ちなみにトクー!ってご存知ですか?
トクー!は会員制の予約サイトです。
年会費や月額料金を払うことで、楽天トラベルやじゃらんにはない会員限定価格のプランにアクセスできるようになります。
気になる料金ですが、無料会員でも使えるプランもありますし、有料会員でも月額550円〜、年額4,950円程度とそこまで高くありません。たとえば、1回の宿泊で3,000円安くなったら、もう元が取れますよね。
じゃらんや楽天トラベルのような大手サイトは、宿から広告費や手数料をしっかり取っています。その分ホテルは宿泊費を上乗せしなくては利益が出ません。でもトクー!はその手数料を最小限に抑えている分、宿泊料金に反映できるんですね。さらに、トクー!は収益の多くを「会員からの会費」でまかなっているのも特徴です。
ただデメリットとして安いプランになっていることが多いので、実際他のサイトで予約した時のような好待遇ではないこともある模様。「前に別のサイトで予約して宿泊した時と違ってアメニティが付かなかった」などの差が出ることもあるので、サービスクオリティを求める人には向かない場合があります。
「とにかく宿泊費を安く抑えたい人」「直前の思いつき旅行が多い人」「価格重視でクーポンより“総額の安さ”を優先したい人」「ポイント制度にこだわらない人」「サービスレベルの品質にはこだわらないのでとにかく安く泊まりたい人」にはとってもお得ですね。
予約する時に参考に!口コミサイト検証は必須!
いざ予約となった時、ぜひ先に見てほしいのが口コミサイト。じゃらんと楽天トラベルのサイト自体にも口コミはありますが、トリップアドバイザーやGoogle mapの口コミもぜひ合わせて見てみてください。
ホテルの掲載画像はうんと綺麗に見える角度でプロが撮影し、編集されているので実際はすごく狭かったり古かったりすることもしばしば。
Googleの口コミに「温泉の床の一部が壊れていても直されておらず、踏んで怪我をした」なんて口コミも見たことがあります。
「ビュッフェが立派だったので楽しみにしていたが、一度無くなると足されることが無くて、人気なものがほとんど食べられなかった」なんて口コミも。めったに行かない旅行の時だからこそ、慎重に比較検討しましょう!!
元ホテルマンからのおススメ!予約する時のヒント
予約が取れていない!?実際にあったトラブル
予約をした後、予約番号が出て確認メールが来たら終わりと思いますよね?実は違うんです。
最近もニュースになっていましたが、予約サイトではきちんと予約できているのにホテル側に情報が届いていない場合もあるんです。チェックインカウンターに行って、予約が無いなんて自体、絶対に避けたいですよね?
後は予約サイト上では「禁煙」「追加ベッドあり」なんてオプションを選んでいても、その情報がホテルにまで届いていないことも結構あります。
私が実際にホテルのレセプショニストだった時、予約確認書上ではきちんと予約できているのに、ホテル側に情報が届いていない時がありました。空室があればそこから部屋を確保することもできますが、満室だったらホテル側ではどうにもできません。
なんで予約がホテルに届いてないの?
ホテルを予約する時って、予約サイトからインターネットで予約することが多いですよね?
その予約サイトはホテルの一元管理している予約システムにデータが飛んでくるんですが、そのサイトが実は直にホテルの契約している予約サイトと繋がってなくて、他の予約サイトをさらに経由して予約している場合があります。
又貸しみたいなものですね。Aというサイトにホテルが出している3部屋の内、2部屋をさらにA社がBというサイトに販売しているみたいな感じで。
そうするとBというサイトで予約した人の情報が、一度Aのサイトを経由する際に一部抜けたりします。禁煙の部屋を指定したのに、Aのサイトを経由する時に「部屋のタイプは自由」扱いになっていたりして。
この禁煙・喫煙の指定トラブルは本当に多かったです。特に海外サイト経由の場合、選択したオプションが全然反映されずにホテルに届いていることもありました。
その上で予約が全く届いていないケースも実際にあるようで、この前ニュースにもなっていました。
「予約したのに、ホテル側では予約できていなかった」って。
予約後に念のため連絡・確認を!
予約確認書がメールで送られてきても、できれば予約を取ってから数日以内には一度電話で確認すると安心です。(早過ぎるとホテルに情報が届いていないことがあります)
予約内容で禁煙喫煙、食事の内容なんかは特に確認を。
ホテル側としても一度連絡が取れていると、その内容を記録に残しておくことができて、その人が確実に宿泊できる保証にもなるので意外と嬉しいんです。
ホテルの人が忙しいだろうと思って電話をかけるのが憚られるのであれば、メールでもいいですね。メールだときちんと証拠が文字で帰ってくるので安心です。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか?
私は元ホテルマンなので「お盆が近いけど、ホテルが高過ぎてよやくができない!」「ようやく有給取れたけど、今更ホテルの予約できない」なんて思ってる方に今回の記事が届いたら嬉しいです!
ちょこっとホテル予約の裏話もまたいずれ。
▼ホテルレセプショニストに転職する方法の記事です
▼ワーホリ留学をしていた時の話の記事です